兵ブロガーバックナンバー(2025年03月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2025年03月

2025/03/31

斉藤学さん

リスク回避の円高に注意

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【先週末の結果】
・ダウ平均    41583.90(-715.80 -1.69%)
・日経平均(CFD)36305.00(-815 -2.20%)
・金・ゴールド  3082.31(+26.21 +0.85%)
・原油・WTI   69.14(-0.78 -1.12%)

【先週末発表の経済指標】
★★★
21:30(米)2月個人消費支出(PCE)(前月比)
前回:-0.2%(-0.3%) 予想:0.5% 結果:0.4%
★★★
21:30(米)2月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
前回:2.5% 予想:2.5% 結果:2.5%
★★★
21:30(米)2月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)(前月比)
前回:0.3% 予想:0.3% 結果:0.4%
★★★
21:30(米)2月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)(前年同月比)
前回:2.6% 予想:2.7% 結果:2.8%
★★★
23:00(米)3月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
前回:57.9 予想:57.9 結果:57.0

【本日の戦略】

<米国株安で円高優勢に>

先週末のドル円は買いが継続し、一時151円台前半へ乗せる場面がありました。しかし、トランプ政権による相互関税と追加関税の発動を控えるなか、米国株が大きく下落したことで、NY時間に入るとリスク回避の円買い優勢に。ドル円は149円台後半へ下落、米10年債利回りも4.249%へ低下しています。

注目の集まっていた米2月PCEコア・デフレーター(前月比)は、予想0.3%に対し結果0.4%と予想を上回っていました。さらに、米2月PCEコア・デフレーター(前年同月比)も予想2.7%に対し結果2.8%と予想を上回っていたことから、売りは一時的で大きくドル安が進むことはないのではないかと見ています。

一方、クロス円も連れ安となって全体的に下落しました。ドル円と同じく、米国株安でリスク回避が強まって円高優勢に。相互関税が発表される4月2日までは、全体的にリスク回避による円高優勢と予想します。

<ややユーロが強い>

通貨別には対ドルでユーロ高となっており、ユーロドルは1.08ドル台前半へ上昇。ゴールド(金)が史上最高値を更新したこともあって、比較的ゴールドと正の相関関係があるユーロは他通貨に比べやや強いと予想します。

【本日の予想レンジ】
・ドル円	148.80〜150.50	↓
・ユーロ円	161.20〜162.50	↓
・ポンド円	193.00〜194.50	↓
・豪ドル円	93.30〜94.60	↓
・ユーロドル	1.0780〜1.0900	↑
・ポンドドル	1.2880〜1.3000	↑
・ドルスイス	0.8700〜0.8850	↓

【通貨の強さ】
ユーロ>ポンド>ドル>豪ドル

【注目通貨】
・ユーロ(他通貨に比べやや強い)

2025/03/28

為替研究所さん

相場短観2025/3/28時点

今週は基本的に円安で進んでおり、ドル円は151円を超えることもありましたが、言ったところで値幅もそんなに大きくなく、また株式相場やVIXを見ていても明確な方向性はなく、なんというか退屈な感じの週となっております。

先週の相場の主役はトルコリラでしたが、こちらについてもトルコリラ円でいうと3.9円台、ドル/トルコリラで言うと38くらいで安定してきており、値動きとしては小さくなっています。

トルコについては、先週暴落した原因は「エルドアン大統領の選挙戦でのライバルとなりうると目された、イスタンブール市長のイマモール氏が逮捕される」というもので、これに対しての抗議デモは連日続き、1,400人以上が逮捕されているという報道もあり、状況が収まっているわけではないのですが、トルコによる為替介入(カラハン総裁によると先週の介入は合計250億ドルとのこと)や、翌日物貸出金利の緊急利上げ等もあって安定してきております。

これについて、「だからトルコリラはもう安心」とか「これ以上下がらない」というつもりは毛頭ないのですが(長期チャートで見ても、トルコリラは基本的に落ちるものという意識が強い)、ただスワップ水準が下落を上回れば良いという判断で、個人的には先週3.8円程度で買い増ししております。

また、個人的にメインでやっている豪ドル/NZドルについても、先週は1.091近くまで落ちたのが、今週はまた1.1にもタッチしました。この通貨ペアについては、今週の材料としては豪消費者物価指数くらいしかなく、これについては市場予想2.5%に対して結果2.4%と鈍化しており、これに対しては若干下落で反応しましたが、大勢には影響なしという感じで、何か重要イベントがあったというよりは、「レンジ内で動いている」くらいの感じかなと思っています(豪ドルは強いですが、NZドルも他の通貨に対してはそれなりに強く、単なるセンチメントの問題と思われます)。

この通貨ペアについては、300pips以上動くとレンジブレイクの可能性も出てくるのですが、逆に言うと何もなくてもそのくらいは上がったり下がったりする通貨で、前回高値が1.118くらいだったので、1.088割れくらいまでは「まあそういうこともある」くらいで見ていいと思っており、ただ1.1の節目は昔からそれなりに意識されやすく、先週その1.1を久しぶりに明確に破って今週もそこが一定程度重くなっていることから、一旦は1.1の攻防に注目しています。

2025/03/27

為替太郎さん

ドル安進行もストップし、次のトレンドを伺う段階

今週の為替市場は、ドル円にして150円前後での一進一退の感がある推移になっています。FOMCを通過し、アメリカの経済の先行き不安からのドル売りがやや収まっていることに加えて、日銀の慎重なスタンスも、円高進行を抑止しました。

今週、日銀の1月会合分の議事要旨が公表されましたが、これも近々の積極的な利上げという雰囲気ではありませんでした。方向感として、さらなる利上げが基本路線ではあるものの、その時期は先になりそうな雰囲気です。日銀の利上げは早くて6月と囁かれますが、市場の観測ではさらなる先と織り込む動きもあります。日米金利差の縮小期待の円高機運は、萎んではいないものの、踊り場状態といったところではないでしょうか。他方、材料としては、引き続き、関税を巡る動向でしょう。

関税の引き上げによる物価上昇圧力や実体経済の悪化が、為替市場の最大の懸念材料になっています。直近では、トランプ大統領が自動車関税発動を決定。来週にはいわゆる相互関税が予定されているなど、貿易戦争はエスカレートする一方です。FRBは、こうした関税による物価上昇圧力は過渡的なものであると認識しているとされますが、これがどこまで妥当性がある認識なのかは明瞭ではありません。ちなみに英語メディアでは、この「過渡的」(トランジットリー)という言葉が使われたことが話題になっています。

パウエル議長は、数年前、インフレーションの発生当初において、インフレーションは、戦争やサプライチェーンの混乱に起因する過渡的なものであると、今にして考えれば不完全な認識を示しました。今回、あえて同じ単語を使ったことは、驚きをもって受け止められたようです。いずれにせよ、そうした状況を受けて、ドル円の方向感は明瞭ではありません。

昨日のニューヨーク市場では、ドル円は150円台での動きになりました。チャート的に150円を割れるところでは下値が堅いとみられる状況で、今日も底堅い動きが継続すると思われます。さらにいえば、日本の年度末の時期であり、売り買いともに厚くなりやすく、極端な値動きが出にくい地合いでもあります。材料としては、アメリカのGDPの確報値に注目したいところです。

18:30 南ア2月卸売物価指数
21:30 米10-12月期四半期GDP
21:30 10-12月期 四半期コアPCE
21:30 米2月卸売在庫
21:30 米週次新規失業保険申請件数
21:30 米週次失業保険継続受給者数
23:00 米2月住宅販売保留指数

2025/03/26

しーさん

対ユーロドルはどっしりと構えて

今週のドル円は月曜日に上昇して150円台に乗せてきており、期末要因によってドルが買われたようです。トランプ大統領は4月2日に相互関税を発表する見込みとなっており、数日のうちに自動車関税についても発表するとのことで、これによりドル円は影響を受けることになりそうです。IMMポジションが円買いに偏っているのは関税が起因していたこともあり、ドル円が買い戻されたとしても4月2日に向けては上値が重いだろうということで、昨日は軟調な展開になったのだと思われます。

ドル円の日足チャートとしては、下落トレンドラインを上抜けたことで視界が明るくなったと見ることもできますが、3月初旬の高値151.30円をネックラインとすると、このラインを上抜けることができなければレンジ相場かダブルボトムをつける形に移行していくことが考えられます。年度末や期末によるドル買いと、相互関税に備えた円買いのバランスがどうなるか次第のところもありますが、一方的な値動きはないと見てスイングトレードのような少々長めのポジション管理は避けた方が良いのではと思います。

本日は欧州タイムに英CPIや小売物価指数の発表があるのと、NYタイムに米耐久財受注額の指標発表があります。昔は米耐久財受注額は自動車など大きな買い物がどれだけ行われているかを表す指標ということで重要視されていましたが、昨今はそこまで重視されることはない印象です。とはいえ消費に関わる指標には違いないため、弱い数字がでれば消費も弱いという思惑につながり、ドルに対して多少の影響があるかも知れませんので一応チェックしておきたいと思います。

個人的には今週はドル円の値動きよりユーロドルに注目していますが、ユーロドルは1.0800前後で値固めしているような形となってきました。この水準にて押し目買いを狙い、買いポジションを仕込んでおきたいところです。本日以降も期末フローには要警戒かも知れません。ドル円は短期でのトレードが良いでしょうが、ユーロドルについては急な値動きに慌てることなく、中長期的に上昇することを見越したトレードをしていきたいと思います。

2025/03/25

ZEROさん

トランプ関税に右往左往

【HOT CURRENCY ユーロドル 1.0700〜1.0900】

24日の米国株は上昇。S&P500種100ポイント高(+1.76%)、ナスダック総合404ポイント高(+2.27%)でした。為替市場は円安。

4/2に発動予定のトランプ関税では「対象国が限定的になる」との報道を受け、リスクオンの円安+株高となりました。

米株式市場は大幅上昇、ドル円は150円後半まで上昇しました。

アトランタ連銀ボスティック総裁は「利下げが1回にとどまる公算が大きい」と発言しました。米10年債利回りは4.339%へ、WTI原油価格は69ドル台へ、それぞれ上昇しました。

米3月総合PMI・速報値は53.5(前回51.6)と、前回から上昇しました。

米景気が極端に悪化しない限り、トランプ政権が目標にしている、米10年債利回り+原油価格の低下は実現しそうにありません。

4月から夏場にかけては、トランプ関税の影響見極め期間に入りそうです。

投資戦略は中期でユーロドル押し目買いとします。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2025/03/24

とあるエンジニアKさん

日米金利に関するイベントをこなし、次なるニュースを待つ相場

かつてコロナの際には他国のインフレ状況がニュースを賑わしている時期があり、電気代までもが10%ものインフレを発生させていた欧州に位置していた国もあったことから、どこか遠い国の出来事なのかなと思っていたのですが、ここ最近は予想上回るレベルでのインフレがここ日本でも発生していますね。特に支出のうち食料品の割合を示すエンゲル係数の上昇が顕著であり、同じ量を買っているつもりが量だけが少なくなっているという隠れ値上げにも遭遇する日々です。

【本日の指標】
本日は週初ですが、米国においていくつか景気指数の発表が予定されております。先日のFOMCイベントをこなしたばかりで、これらの指標でガンガン動くとは考えにくい指標です。

【本日の戦略】
週の戦略で述べた通り、今週からは途転でドル円の買いを行います。二つの大きなイベントをこなし、いったんは落ち着いた相場で、次なるイベントまでの休みと考える事ができそうで、チャートを純粋ででテクニカルに眺めた時に買いを仕掛ける時期だと考える次第です。かつての相場急変のリスクは以前と比較すると格段に減衰している気配にあり、いったん底は過ぎたものとして考えたいと思います。日米両国の金利絡み以外で最近の相場に影響を与える事象として、ウクライナ停戦がありますが、一度は頓挫したウクライナ・米国間の交渉も確実に進展があり、レアアースや原発など以前の状況では考えに及ばないようなカードが場に出され、それが停戦への大きなカギを握ることになるとは1ヶ月前には予想しなかったことです。米国・ロシア側も協議が進んでいるようで、こちらも週初にはなんらかの成果がもたらされるものと推測されます。全面的な停戦にはまだまだのようですが、外堀を埋める事で最終的な停戦に至るものと期待される状況です。

2025/03/21

しましまさん

米経済指標の強い結果等からドル買い優勢、ユーロドルは1.08ドル台前半まで下落

昨日は米経済指標の予想より強い結果や、ラガルドECB総裁が「米関税と欧州連合による対抗措置がユーロ圏経済を下押しする」等発言したことなどを受けドル高・ユーロ安の流れが優勢となりました。ドル円は東京時間は上値重い動きも欧州・NY時間は底堅く推移し148.96円まで上昇しました。ユーロドルは軟調な流れで1.09ドル台前半から1.08ドル台前半まで下落しました。クロス円は軟調な動きでユーロ円は160.74円、ポンド円は192.06円、豪ドル円は93.17円の安値を付けました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

08:30:日・2月全国消費者物価指数
21:30:加・1月小売売上高

昨日のドル円は、東京時間148.18円まで下落も欧州時間は148.78円まで反発、NY時間は底堅い動きで148.96円まで上昇しました。今日堅調な動きとなると149円台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると148円台中盤〜前半への下落が考えられます。

昨日のユーロドルは、東京時間1.08ドル台後半〜1.09ドル台前半で上値重く推移し欧州時間1.0830ドル台まで下落、NY時間は序盤1.0815ドルまで下落もその後は反発し1.08ドル台中盤で推移しました。今日堅調な動きとなると1.08ドル台後半〜1.09ドル台前半まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.08ドル台前半、まだ下へ行くと1.07ドル台後半への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2025/03/20

為替見習さん

ラガルドECB総裁発言、SNB、BOE政策金利発表、夜の米指標に注目

昨日の為替相場は、FOMCを受けてドルが売られるとともに円も買われる動きが出て、円軸ドル軸の動きが明確な形で引ける結果となりましたね。

1日トータルで見ると途中ドルはそこまで弱くなかったこともあり、力関係では全体の真ん中といった感じですが、夜中から今朝にかけては明確にドル売りと円買いが出ているので、相場の状況としては把握しやすいかと思います。

また以前も書いたように日足レベルの中期トレンドでは円買い傾向、ドル売り傾向が明確になっていますし、ここ最近も時折戻しが入りながらも中期トレンドに戻るような値動きの圧力が感じられますので、目先の動きを見る際にも頭の中には必ず中期のトレンドに対する意識を持っておくようにしたいですね。

そうすることで短期の取引を行う際でも「今の方向は中期の流れと方向が合っているからもう少し粘れるな」とか、「この方向は中期の流れに逆行しているので早めに引き上げておくか」など、決済の判断にもいきてくるかと思います。

このような中で今日のイベントとしては英雇用統計、ラガルドECB総裁発言、スイス国立銀行政策金利発表、英中銀政策金利発表、米フィラデルフィア連銀製造業景気指数・景気先行総合指数・中古住宅販売件数等が予定されており、夕方の欧州時間以降は強い動きが出る可能性もあるため、祝日ではありますが資金管理やポジション管理を万全にして相場に臨みたいですね。

ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はGBPが-0.38%、CHFが-0.37%、USDが-0.42%、NZDが-0.43%、AUDが-0.47%、CADが-0.60%、EURが-0.78%となっていて、力関係は【JPY>GBP>CHF>USD>NZD>AUD>CAD>EUR】という形に。

火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CHF>EUR>GBP>NZD>USD>JPY>CAD>AUD】でしたから、円が強い位置に変化したこと、ユーロが弱い位置に変化したこと、豪ドルやカナダドルが弱い位置を維持していること、ポンドが強めの位置を維持していることなどがわかります。

続いて今朝9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、円が強い位置に来たことで全体的に下向きになっており、現状は円買いの動きが加速すればショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。

逆にここから円売りの動きが出て対円変動率が1%程度を超えてくると短期トレンドが上向きのものが出てきます。この場合はロングのチャンスに変わり、力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。

取引するうえでのポイントとしては、円軸の動きが明確に出ていることから、基本は円軸の動きを見ながら夕方以降のイベントでの変化をチェックして、リスクが低い状態になれば攻める、そうでなければ様子見するという形が良さそうです。

また祝日であまり相場を見ないという方でも、念のためいつも以上に資金管理を万全にできているかチェックしたり、現在持っているポジションで不安な要素が無いか改めてチェックする良い機会でもあると思うので、少しだけ時間を取ってそれらをチェックし、自分の中にあるリスク要因を確認しておくことも重要かと思います。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2025/03/19

斉藤学さん

ややドル安の地合いと予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【前日の結果】

・ダウ平均    41581.31(-260.32 -0.62%)
・日経平均(CFD)37555.00(-290 -0.77%)
・金・ゴールド  3036.34(+34.87 +1.16%)
・原油・WTI   66.73(-0.64 -0.95%)

【前日発表の経済指標】

★★★
21:30(米)2月住宅着工件数(年率換算件数) 前回:136.6万件(135.0万件) 予想:138.5万件 結果:150.1万件
★★★
21:30(米)2月住宅着工件数(前月比) 前回:-9.8%(-11.5%) 予想:1.4% 結果:11.2%
★★★
21:30(米)2月建設許可件数(年率換算件数) 前回:148.3万件(147.3万件) 予想:145.0万件 結果:145.6万件
★★★
21:30(米)2月建設許可件数(前月比) 前回:0.1%(-0.6%)	 予想:-1.6% 結果:-1.2%

【本日の戦略】

<ドル円は行って来いの動きに>

昨日のドル円は買いが続き、一時149円台後半まで上値を伸ばしました。米2月住宅着工件数は予想138.5万件に対し結果150.1万件、米2月建設許可件数が予想145.0万件に対し結果145.6万件といずれも予想を上回ったことがドル買い材料に。

しかし、150円の節目は超えられず、米国株が下落したことや金(Gold)が史上最高値を更新したことで次第に売り優勢となっています。結局、ドル円は149円台前半へ戻し、行って来いの動きとなりました。

米10年債利回りは4.2%台後半へ低下していることから、引き続き149円付近での推移が続くと予想します。

一方、通貨ペア別には、ポンドドルが1.3ドル台乗せ、ユーロドルも1.09ドル台半ばへ上昇。米利回りの低下により、ドル以外の通貨が買われやすいと予想します。

<FOMC政策金利が発表>

明日早朝(3/20)は、FOMC政策金利が発表されます。金利先物市場のデータを基に政策金利変更の織り込み度を算出するCMEのFedWatchツールによれば、今朝の時点で現行金利の据え置きの可能性は99.0%。

ほぼ据え置き予想となっていることから無難に通過すると予想、その後はパウエルFRB議長の定例記者会見が行われるので、今後の動向を確認したいところです。

【経済指標】
★★★★★
27:00(米)米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 前回:4.25-4.50% 予想:4.25-4.50%
★★★★★
27:30(米)パウエルFRB議長の定例記者会見

【本日の予想レンジ】
・ドル円   148.50〜149.80↓
・ユーロ円  163.00〜164.50↑
・ポンド円  193.60〜195.00↑
・豪ドル円  94.20〜95.40 ↓
・ユーロドル 1.0900〜1.1030↑
・ポンドドル 1.2960〜1.3080↑
・ドルスイス 0.8680〜0.8800↓

【通貨の強さ】
ポンド>ユーロ>豪ドル>ドル

【注目通貨】
・ポンド(対ドルで1.3ドル台乗せ)

2025/03/18

為替研究所さん

相場短観2025/3/18時点 トランプ大統領動向とそれに対応するドイツ情勢

2025年に入ってからは完全に「トランプ相場」とでもいうべき相場になってきており、毎週何かしらかの発言で相場が一喜一憂しております。

特に関税政策に関しては、メキシコ・カナダからの輸入に25%、中国からの輸入に追加で10%、鉄鋼・アルミ製品の輸入に25%の関税、「相互関税」の導入、EUからの輸入に25%の関税・・・・等々、就任早々色々やって来たかと思えば、メキシコやカナダへの関税については「やる」「延期する」が1週間のうちに二転三転することもあるなど、最早やりたい放題になっています。

トランプ大統領の手のひら返しは今に始まったことではないと言えばそうなのですが、ただ前回の就任時は「株価が下がったらやめる」「明らかに反対が強そうだからやめる」等、ある程度のタイムラグや理由が分かりやすかったのに対し、今回は数日の間に二転三転する等、一貫性がなくなっています。

また、前回就任時のトランプ大統領は株価の下落に敏感で、市場が不安定になると強硬姿勢を緩める傾向がありましたが、今回は株価の下落に対して「大したことはない」「株価には注目しない」といった発言もしており、この点については個人的にはブラフというか強がりじゃないかと思っているものの、「前回就任時ほど株価を意識してこない可能性もある」という点で、これがまた相場の不確実性を上げています。

またトランプ大統領の対ウクライナ政策の影響で、ドイツも5000億ユーロ規模のインフラ基金を設立し、従来の厳格な借入規則を見直して財政拡大して防衛費の増強を行おうとしており、この借入規則の緩和は、本日18日にも採決される見込みとなっております(主要各党との合意は済んでいるとの報道あり)。

このドイツの方針転換については、この報道が出た時からかなりのユーロ高で反応しており、ユーロ/ドルは今1.09付近まで上がっており(一時は1.01近くまで落ちて、パリティ割れも時間の問題と思われていた)、ただ個人的にはこれは本質的に欧州にとってポジティブなものではないと思っており、短期的には様子見していますが、1.1を超えてきた辺りから少しずつ売ろうと思っています。

クロス円については、トランプ大統領が円安批判をしてきたこともありましたが、これもどこまで本気かはいまいち読めず、相場の反応も146円まで落ちた時は反発してきたことから、「円高になるとしても、世界的に大きなリスクオフでも来ない限り140円とか行くかなあ」くらいの感覚で見ており、ドル円145円くらいからはクロス円を買っていきたいと思っています。

2025/03/17

為替太郎さん

アメリカ経済の後退懸念がドル安の背景に

トランプ政権発足前、トランプ大統領は、ドル高の是正を公約のひとつに掲げていました。

現在、関税引き上げをはじめとする経済政策の混乱による市場の先行き懸念が、結果的にドル高を是正する格好になっています。

そもそも、トランプ大統領は、実体経済もろともドルを引き下げようと意図したわけではないと思いますので、これはなんとも皮肉な展開ですね。

こうしたなかで、日米金利差の縮小期待が、円高ドル安の相場の動きを生んでいます。今週にはFOMCや日銀金融政策決定会合が予定されていますので、金融当局がこうした経済の先行き不安に対して、どのようなメッセージを発するのか注目されるところです。

今日段階では、こうしたイベントをにらんで、様子見の動きも強まることが予想されます。

基本的な流れとしてはドル安円高方向とみられ、金融政策にサプライズがある可能性は必ずしも高くないと思われますが、要人発言には注意が必要でしょう。

また、日銀会合に関連しては、日本の物価上昇圧力が強まっているとされることに対して、日銀がどう考えるかも注目されます。春闘での大幅な賃上げを材料に日本の早期利上げ期待は市場で高まっています。

他方、先週金曜に発表された3月ミシガン大学消費者信頼感指数は速報値で大幅悪化を示しました。

アメリカ経済の景況感は着実に悪化しているとみられます。今後、雇用統計等のさらに重要な指標に顕著な悪化が見られれば、マクロなドル高構造自体がひっくり返る可能性すら出てきています。

ドル円は、目先では、148円台まで回復していますが、今週は、日米の政策金利及びこれに伴う会見次第では、再び147円台割れを目指してくる可能性もあると思われます。

他方で、ユーロは強さを見せながら、先週はテクニカル的には過熱調整のような局面もありました。とはいえ、ドイツ債務ブレーキ修正を巡る問題の政治決着が進展を見せていることで、情勢次第では再びユーロ買いが強まる可能性があります。

クロスユーロは、妙味はありますが情勢的に不安定なので、トレードする場合は、慎重に様子見しつつタイミングをうかがいましょう。

11:00 中国2月小売売上高
11:00 中国2月鉱工業生産
21:15 カナダ2月住宅着工件数
21:30 カナダ1月対カナダ証券投資額
21:30 米3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 米2月小売売上高
23:00 米1月小売業在庫
23:00 米3月NAHB住宅市場指数

2025/03/14

しーさん

底値が近いか

今週の注目イベントであった米CPI前年比の結果は、予想より0.1ポイント弱い2.8%でした。発表直後のドル円は大きく下落しましたが、その後すぐに買い戻しが入り、行って来いを通り越して149円台まで上昇。その後は148円台で落ち着き、一旦買い戻しはここまでのような値動きとなりました。

昨日は植田日銀総裁から輸入インフレの沈静化と賃金上昇についての発言があり、これにより日銀の利上げ観測が高まったことで再び円買い優勢となりました。ドル円の日足チャートで見ると下落トレンドが継続しているように見えますが、IMMシカゴ筋のドル円のポジションを見ると円買いポジションが過去最高水準となっており、円が買われすぎの状態となっています。この状況でさらに円高が進行するのは難しいと思われますし、ドル円の下値は145円と設定しておくのが良いかも知れません。

日銀の利上げはいずれ実施されるとして、その後も継続的に利上げが実施されるかどうかがポイントだと考えます。そのためには日本の物価高が継続的に進行しているか次第であり、本邦CPIの結果に注目が集まることでしょう。次回は3月21日の発表となりますが、それまでは145〜150円でのレンジ相場となるのではと予想します。

本日は欧州タイムに英GDPの発表と、NYタイムに米消費者態度指数の発表があります。いずれもトレンドを形成するような重要指標とは言えないため、大きな値動きは期待せずにドル円の戻り売りを狙っておく程度でしょうか。依然としてドル円は下落トレンドの中にいると見て戻り売り狙いとしておきますが、底値も近いでしょうからタイミングによっては短期買い狙いもありだと考えます。ただしヘッドラインなどで相場が急変するかも知れませんので、スイングトレードではなくデイトレやスキャルピングといった短めのスパンでトレードを繰り返していきたいと思います。

2025/03/13

ZEROさん

米CPI低下→米株式市場やや安心感

【HOT CURRENCY ユーロドル 1.0850〜1.0950】

12日の米国株はまちまち。NYダウは下落、S&P500種27ポイント高(+0.49%)、ナスダック総合212ポイント高(+1.22%)でした。為替市場は円安。

米2月CPI・前年同月比は2.8%(予想2.9%)、コア前年同月比は3.1%(予想3.2%)と、いずれも予想を下回りました。前回からは0.2%鈍化しています。

トランプ関税の発動は3月や4月から本格化する予定で、影響の見極めにはまだ時間がかかりそうです。

2月CPIからは、トランプ関税の影響(インフレ再燃の有無)が確認できないことから、米国株も米ドルも微妙な動きになりました。

FRBによる6月利下げ再開観測は維持されています。

ドル円は下落トレンドが継続中。日足21日線(149.66)を上抜けすれば、流れが変わりそうです。

本日は米新規失業保険申請件数が発表される予定です。投資戦略はユーロドル押し目買いとします。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2025/03/12

とあるエンジニアKさん

ドル円 買い場を探す

三月も中旬に入ろうかとしているところですが、急激に暖かくなってきたようにも感じます。最近は雨や曇りの日が多く、冬の晴れ間のスカッとした日々ではないなというのが勝手な感想です。暖かくなると身体を動かしたくなるもので、通勤などで少しでも歩く距離を稼ぐべく頑張りたいと思う次第です。

【本日の指標】
本日は消費者物価指数の発表が予定されております。本来であれば、来週に控えたFOMCの金利動向に大きな影響を与える指標なのですが、先日の雇用統計後のFRB議長の発言によって今回の利下げはないというのが市場参加者の見方。従って、大きなイベントではあることは間違いないのですが、指標結果次第で動くという可能性は少し後退しているのかなとも考えています。

【本日の戦略】
ドル円は先週の大きな下落から下ヒゲを出す形で持ち直し、3月12日日本時間朝の時点では147円台といったんは落ち着きを見せた模様。ただし長い視点でみると、昨年12月から今年年初にかけて見せていた158円台からの下落トレンド最中の踊り場とも見て取ることも可能で、一度ドル円買いのタイミングを見誤って失敗している身としては慎重にならざるを得ないのかなと考えています。

やはり怖いのはトランプファクターで、先日突如として発言された日本への円安圧力や、各国とのディールを目論んでコロコロ変わる関税政策が相場に与える影響が少なくないなと。基本的には大統領ではなく、FRBによる米国の金利に対するスタンスが相場に対してもっとも影響を与えることは変わらないのですが、そのFRBも各種統計によって動いている訳であり、トランプ大統領就任以降に発動された各種政策が統計に与える影響がそろそろ顕在化してくるのも不安要素です。今の相場はいったん落ちきるまで待ち、ドル円買いの次なるタイミングを模索したいと思います。

2025/03/11

しましまさん

米景気不透明感受けリスク回避の流れ優勢、ドル円軟調推移継続か

昨日は、米関税政策への懸念やトランプ大統領が景気後退の可能性を否定しなかったこと等を受けリスク回避の流れが優勢となりました。

ドル円は上値重く推移し146.63円まで下落、クロス円も軟調でユーロ円は158.90円、ポンド円は189.19円、豪ドル円は92.15円の安値を付けました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

08:50:日・第4四半期GDP
23:00:米・1月JOLTS求人件数

昨日のドル円は東京時間は147円台前半〜後半で推移し欧州時間は146円台後半まで下落、NY時間は146.63円まで下落もその後は147.40円台まで反発しました。今日堅調な動きとなると147円台後半〜148円付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると146円台中盤、まだ下へ行くと146円付近への下落が考えられます。

昨日のユーロドルは東京時間は1.0830ドル付近〜1.0870ドル付近で推移し欧州時間は1.0805ドルまで下落後1.0875ドルまで反発、NY時間は1.08ドル台前半〜中盤での値動きでした。今日堅調な動きとなると1.09ドル〜1.09ドル台前半まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.08ドル〜1.07ドル台後半への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2025/03/10

為替見習さん

雇用統計後の相場を踏まえた円軸・ドル軸の動きと短期トレンド変化に注目

先週金曜の為替相場は、全体的にドルが売られ円が買われる流れが続く中で雇用統計を迎えましたが、雇用統計後の相場は神経質に上下する展開で、結局NY後半にトランプ大統領の関税延期方針で戻す程度に終わりましたね。

ただ大きな流れとして、日足レベルの中期トレンド、月足レベルの長期トレンドともに円買い傾向が出ているので、その流れの中で戻したとしても再下落する場面をしっかりととらえて早い決済で引き上げるという方針が良さそうです。

このような中で週明けの今日は、まず先週金曜の動き踏まえた朝のオセアニア、アジア市場がどう反応するか、さらに取引量が増えてくる欧州時間以降に力関係がどう変化するかというところを見ておくと良さそうです。

ではまず力関係について、週間予想で記載しましたので重複しますが、先週金曜は【EUR>CHF>GBP>USD>JPY>AUD>NZD>CAD】という形になっていて、先週木曜の【CHF>JPY>CAD>NZD>USD>AUD>EUR>GBP】から比べると、ほぼ前日の力関係を引き継いでいることがわかります。

また短期トレンドはドル円クロス円ともに金曜の動きを受けてフラットに近い状態ですので、現状は上下どちらに攻めるにもややリスクが高い状態。

ただ逆に考えれば円軸の動きが明確に出れば上下どちらにも攻めやすくなる状態とも言えます。そのため今後は円軸の動きを見ておけば次の大きな動きで取引機会を見つけやすく、ここから円買いの動きが強まればショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。逆にここから円売りの動きが強まればロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。

今日のイベントとしては日本の貿易収支や独鉱工業生産、ユーロ圏財務相会合などが予定されていますが、基本は前述のように円軸の動きをしっかり見ていくと良いでしょう。

また雇用統計後の動きを踏まえて午前中はどのような動きが出るか読みにくい部分もありますので、そのようなときには無理して取引せず相場の状況把握だけに集中するのも良いかと思います。

もし取引するのであれば、先週末の雇用統計を受けた欧州市場以降動きが出たり力関係が変化する可能性もあるので、まずは資金管理を万全にしたうえで取引は必ず当日決済にしたいところ。

また今日取引できずとも米消費者物価指数前後ではまた動きが強くなって取引機会も出てくると思いますので、ここからの変化を見て難しい状況であると判断したら無理せず様子見するぐらいのつもりでいたいですね。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2025/03/07

斉藤学さん

円高ドル安の地合いと予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【前日の結果】
・ダウ平均    42579.08(-427.51 -0.99%)
・日経平均(CFD)36970.00(-734 -1.95%)
・金・ゴールド  2915.59(-3.25 -0.11%)
・原油・WTI   66.50(+0.19 +0.29%)

【前日発表の経済指標】
★★★★★
22:15(欧)ECB政策金利 前回:2.90% 予想:2.65% 結果:2.65%
★★★
22:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:24.2万件 予想:23.5万件 結果:22.1万件
★★★★★
22:45(欧)ラガルド欧州中央銀行総裁の定例記者会見


【本日の戦略】

<為替は円高に押される>

昨日のドル円は調整が続き、一時147円台前半まで下押ししました。

2025年春闘において、連合側の賃上げ要求が32年ぶりに6%を上回ったほか、組合員300人未満の中小も賃上げ率は平均6.57%の高さとなったことで、日銀による追加利上げの可能性が意識された様子。

ただ、実際には今月に利上げするのではなく、情勢次第で5〜6月、コンセンサスは7月か9月となっています。米10年債利回りが4.2%台後半へ上昇していることで、ドルは下がったところでは買いが入りやすいと予想します。

<米2月雇用統計が発表>

今晩は、22時30分に米2月雇用統計が発表されます。

前哨戦となる米2月ADP雇用統計は、予想値14.0万人に対し結果7.7万人と予想を大幅に下回っていました。米2月雇用統計の方は、前回値14.3万人に対し予想値16.0万人と増加予想になっていますが、2月ADP雇用統計が冴えなかったためやや警戒が必要でしょう。

【経済指標】
★★★★★
22:30(米)2月非農業部門雇用者数変化(前月比) 前回:14.3万人 予想:16.0万人
★★★★★
22:30(米)2月失業率 前回:4.0% 予想:4.0%
★★★★★
26:30(米)パウエルFRB議長の発言


【本日の予想レンジ】
・ドル円	147.00〜148.60	↓
・ユーロ円	159.00〜160.50	↑
・ポンド円	190.00〜191.50	↑
・豪ドル円	93.30〜94.50	↑
・ユーロドル	1.0720〜1.0880	↑
・ポンドドル	1.2820〜1.2950	↑
・ドルスイス	0.8750〜0.8880	↓

【通貨の強さ】
ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル

【注目通貨】
・ドル(22時30分に米2月雇用統計が発表)

2025/03/06

為替研究所さん

相場短観2025/3/6時点 トランプ動向とユーロ高

今週は(今週も?)トランプ大統領の関税発言にかなり左右された週で、3/4にメキシコ・カナダへの25%の関税と、中国への20%の関税が発効しましたが、その後「自動車メーカーが既存の自由貿易協定の条件を遵守する限り、カナダとメキシコに対する25%の関税を1か月間免除する」と言ったり、本当に行ったり来たりを繰り返しております。

前回就任時のトランプ大統領も言ってることが変わることはよくありましたが、良くも悪くも実利ベースというか、「株価が急落したからマイルドに転換」とか、「さすがに強硬すぎる流れになっているからマイルドに一回転換」等、ある程度転換した理由が分かりやすかったのですが、最近は脈絡なく短期間にコロコロと変わるので、かなりやりづらい展開となっています。

また、トランプ大統領は日本に対しても円安に文句を言い、それに対抗した関税を示唆しておりますが、これについてもどこまで本気かは全く読めず、「とりあえず米国からエネルギーや軍需品を買って欲しいのは分かるが、円高を本気で求めているのかは分からないし、例えばまた160円とかまで上がった時に、バイデン時代と違って協調介入とかもしてくれるのかと言われると全然分からない」という感じで、割と頭を痛めています。

また今週の相場の特徴としては、ユーロが尋常じゃなく強くなっているというのもあり、今は1.08近くまで上げてきましたが、その背景には

・トランプ大統領の動向が不透明すぎる&最近のアメリカの経済指標の悪化も受けてドルが売られる
・そういう中でドイツが新基金の設立と借入規則の見直しを発表し、財政を拡大して景気刺激や軍事費の増加に対応すると発表し、欧州のインフレ懸念&ドイツ国債利回りの上昇もあり、相対的にユーロが買われた

というのがあります。

ユーロについては決してポジティブな理由での上げではないのですが、短期的には完全に上方向の流れなので、ユーロドルの売りは一旦損切し、またエントリーし直すチャンスを待っています。

最後に、豪ドル/NZドル周りだと、RBNZのオア総裁が3年の任期を残して突然辞任を発表し、その理由も明かされないと言ったこともありました。この辞任劇は今のところ相場に特に影響を与えていませんが、金融政策がどういう方向かは分からないにせよ変わる可能性があり、その点で注意が必要です。

2025/03/05

為替太郎さん

トランプ大統領の日本名指しで週内はドル円が急落した場面も

このところ相場がめまぐるしく動いています。

一昨日、昨日と、アメリカの株式市場が大幅安となりました。リスクオフの高まりで、株式市場に変調の雰囲気が強まっています。

3日に発表された2月の米ISM製造業景況指数は、前月から市場予想を超える低下を示しました。好悪の基準となる50は超えているものの、今まで例外的な強さを示してきたアメリカ経済の減速懸念が強まっています。

このところ市場ではUSエクセプショナリズム(例外的なアメリカ経済の強さを指す言葉)の言葉も前ほど聞かれなくなってきています。

そのうえカナダとメキシコへの25%の関税が4日から開始されたことに加え、中国への10%の追加関税の表明もあり、関税引き上げがいよいよ現実のものとなっていることも、株式市場の重しになっています。

また、トランプ大統領が日本と中国の為替安誘導を指摘し、関税の対象となる旨の警告を発したことで、一昨日の海外市場時間にはドル円が円高に大きく振れる場面もありました。

さらに、昨夜のニューヨーク市場では再びの円高進行でドル円が148円台そこそこまで下落する場面もありました。金曜の雇用統計も下振れが懸念されており、引き続き円高警戒のムードが継続しています。経済指標はまだ明らかな米国経済の悪化といえるような内容を示しているわけではありませんが、全体的に減速感が以前より強まっています。

もっとも、そうした中でもドル円は下げ渋り感もあります。

148円から下を、瞬間風速としてではなく継続的に下げていくには、まだ材料不足である感はぬぐえません。

一方、ユーロ円は複雑な動きを示しており、ドルに対するユーロ買いと円買いで綱引きになっています。ドルストレートのほうが動きとしては妙味がありそうです。

10:45 中国2月Caixinサービス業PMI
16:30 スイス2月消費者物価指数
16:45 仏1月鉱工業生産
17:50 仏2月サービス業PMI
17:55 独2月サービス業PMI
18:00 ユーロ圏2月サービス業PMI
18:30 英2月サービス業PMI
19:00 ユーロ圏1月卸売物価指数
19:00 南ア1-3月期 四半期企業信頼感指数
21:00 MBA住宅ローン申請指数
22:15 米2月ADP雇用統計 [前月比]
22:30 カナダ10-12月期四半期労働生産性指数
23:45 米2月サービス業PMI
23:45 米2月総合PMI
24:00 米2月ISM非製造業景況指数(総合)
24:00 米1月 製造業新規受注
28:00 米ベージュブック

2025/03/04

しーさん

さらすリスクは少なめに

早いものであっという間に2025年も2ヶ月が経過し、3月相場が始まりました。日本では期末となる企業が多く、筆者も月末になるにつれて忙しさが高まる月となります。ドル円について、過去のデータより1月と2月が円高となった場合は3月に円安になりやすい傾向があるようです。昨日のドル円は上下に行ったり来たりとなりましたが、果たして2025年の3月はどんな相場になるのでしょうか。

昨日のドル円はオープン直後は151円台を伺う状態でしたが、その後徐々に下落し、欧州タイムから買い戻しが入って再び151円付近まで上昇する展開となりました。NYタイムに入ってからは再び円高優勢となり、ISM製造業景気指数が弱い数字となるとさらにドル売りが加速して149円付近まで下落しました。上下に行って来い相場となって方向感がわかりづらく、流れについていくのが難しい1日だったように思います。

本日は豪州関連の指標やRBA議事要旨の発表がありますが、次回のRBAは4月1日まで間があいています。1月から2月にかけて、豪ドル円は軟調な展開のように見え、直近92.71円まで下落後に反発している展開が底を打ったのかはまだ明確になっていません。リスク回避に敏感な豪ドルで買い戻し狙いをしても良いかは微妙な状況のため、もし豪ドル円が底打ちしたことに賭けるのであれば、フルレバレッジをかけるのはリスキーだと思われます。

先日トランプ大統領とゼレンスキー氏の前代未聞の口論が話題になりましたが、欧州首脳との会談では支援を取り付け安心感が回復したことで、一時的にセンチメントも戻ってきたのかのように見えました。しかしゼレンスキー氏は米国に対して謝罪する必要はないと主張している状態のままでは米国の支援がいつまで継続されるか微妙であり、不安感は完全には拭えないと感じます。今後のウクライナ戦争についてはリスク要因として見ておいた方が良さそうです。トランプ大統領からの発言や関税などの動きによってがらりと相場展開が変わる状況でもあるため、大きなリスクを取りづらいですが、エントリして資金をリスクにさらす時間を短めにして少しずつ利益を積み増していきたいと思います。

2025/03/03

ZEROさん

リスク回避の円高+株安が一服

【HOT CURRENCY ユーロドル 1.0360〜1.0460】

先週末の米国株は上昇。S&P500種92ポイント高(+1.59%)、ナスダック総合302ポイント高(+1.63%)でした。為替市場は円安+ドル高。

先週はトランプ関税が前倒しになるとのSNS投稿を受け、リスク回避が加速しました。米1月PCEデフレーターは市場予想通りで波乱なし。前月からは鈍化しました。

金曜日に行われたトランプ・ゼレンスキー会談は物別れに終わったものの、リスク回避の円高+株安は一服しています。

週明けのドル円は150円後半、ユーロドルは1.04付近で推移してます。

本日は欧州時間にユーロ圏2月消費者物価指数・速報値(予想2.3%、前回2.5%)、コア(予想2.5%、前回2.7%)が発表される予定です。

NY時間には米2月ISM製造業景況指数(予想50.5、前回50.9)が発表される予定です。米重要指標とトランプ関税の行方に注目が集まりそうです。

投資戦略は中期でユーロドル押し目買いとします。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。