ドル円においては、円の優勢が続いています。 アメリカの関税を巡る政策スタンスは、目先でやや穏当なシグナルが見られており、市場のパニック的なリスクオフムードは収まりつつありますが、やはり中長期的にはドル安が優勢となっています。 トランプ政権発足直後は、ドル安誘導政策と関税によるインフレリスクを勘案して、ドル高ドル安どちらに振れていくのか不透明でしたが、ここまでのところ、結果的には関税による景気後退リスクを織り込んで、市場はドル安方向に向かっています。 今日から日銀会合が開催されます。日銀の基本スタンスは引き締めにあるとはいえ、今回の会合は現状維持とみられています。 景気後退リスクを前に日銀は追加利上げに慎重姿勢を示す可能性が高いのではないかと思われますが、だとしても直近の円高ドル安の流れを押しとどめることはないのではないかと思われます。 円買い、日本株買いは、今の世界的なマーケットのトレンドになっていて、海外メディアでも、現状における円買い戦略の優位性は頻繁に識者に指摘されています。 他方で、ユーロの強さも根強いものがあります。今日はやや弱まっているものの、今週、ユーロドルは一時1.14台まで再び上昇する場面もありました。 市場では、ECBの6月追加利下げを予想する意見が優勢ですが、それを踏まえてもなお、ドルに対する先行き不透明感とポートフォリオの多様化ニーズから、ユーロが積極的に選好されている状況です。 今日は指標が複数あり、GWシーズンの中日の平日ではありますが、内容次第では大きく動く場面も想定されます。 10:30 豪3月消費者物価指数 10:30 豪1-3月期四半期消費者物価 10:30 中国4月製造業PMI 10:45 中国4月Caixin製造業PMI 14:00 日本3月新設住宅着工戸数 14:00 日本2月景気先行指数 14:30 仏1-3月期GDP 14:30 仏3月消費支出 15:00 独4月小売売上高 15:00 独4月輸入物価指数 15:00 英4月ネーションワイド住宅価格 15:45 仏4月消費者物価指数 15:45 仏4月卸売物価指数 16:00 スイス4月KOF景気先行指数 16:55 独4月雇用統計 17:00 独1-3月期GDP 18:00 ユーロ1-3月期四半期GDP 20:00 米MBA住宅ローン申請指数 21:00 独4月消費者物価指数 21:15 米4月ADP雇用統計 21:30 米1-3月期四半期雇用コスト指数 21:30 米1-3月期四半期GDP 21:30 カナダ2月月次GDP 21:30 米1-3月期四半期GDP個人消費 21:30 米1-3月期四半期コアPCE 22:45 米4月シカゴ購買部協会景気指数 23:00 米3月個人消費支出 23:00 米3月住宅販売保留指数
昨日の日中は平穏な1日でしたが、NYタイムに入ってから円高が進行してドル円は142.00円付近まで下落しました。円に対して上昇余地があるとの思惑から円高が進んだものと思われ、30日から始まる第2回日米通商協議に向けて円安方向の値動きに待ったがかかった形となっています。一方、米中の貿易摩擦に関してトランプ大統領は中国から連絡があったとコメントをしていましたが、中国はこれを否定。どちらがボールを持っているのかよくわからない、言ってしまえばつまらない争いをしているように見えますが、貿易摩擦は緩和に向かっているという話もあり、米中関係はよくわからない状況のようです。 本日、トランプ大統領の就任後100日の記念集会が開催されます。米国の世論ではトランプ氏の不支持率が高まっており、突飛な発言も減ってきているように思います。一方で側近であるベッセント財務長官は、過去にポンド売りで大きく儲けたり、アベノミクスによってドル円が80円から120円まで上昇するのを読んで大きく儲けたりと、ファンドマネージャー時代には超がつくほどの優秀な方です。トランプ氏に変わってベッセント氏の発言の影響力が大きくなってきているように感じており、日米交渉だけでなく、米中交渉でもベッセント氏の動向には注目が集まりそうです。 ベッセント氏は中国に対して高関税に耐えきれずに交渉のテーブルにつくだろうと発言しており、協議を否定している中国が先に音を上げると予想しているようです。どちらが先に折れるかは一投資家としてどちらでも構わないのですが、関税が正常化することによるボラティリティの恩恵は頂戴したいところです。米国と日本の関係を中心に考えると、ドル円は円高方向に行くだろうと予想しますが、米国と中国の関係が改善するとリスク選好相場となってドル円は上昇するだろうと考えます。結局タイミングの話に行き着くため、中国との関係が改善するまでは円高、改善したら円安、その後落ち着いたら円高、とざっくりと考えておこうと思います。 本日は、日本はゴールデンウィークの一部ということで休日となります。値動きがあるとすれば欧州タイム以降となりそうですが、ひとまず休日を満喫してゆっくり休んで明日以降に備えたいと思います。
【HOT CURRENCY ユーロドル 1.1250〜1.1450】 今月は月初の相互関税から始まり、対中関税の上乗せやFRB議長の解任検討など、トランプ大統領の動向に注目が集まりました。 ところが市場が米トリプル安で反応すると、トランプ大統領は態度を軟化させました。行き過ぎたリスク回避が巻き戻し、今後はトランプ関税の影響見極め期間に入りそうです。 本日は目立った経済指標の発表はないものの、これから米企業決算が本格化し、多くの米重要指標も発表されて行きます。 また、日銀は4/30-5/1に金融政策決定会合、FRBは5/6-7にFOMCを開催する予定です。投資家や中央銀行は、決算や経済指標からトランプ関税の影響を見極めようとしています。 米国の景況感、雇用、物価を確認して行くことになりそうです。 投資戦略はユーロドル押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
陽気が大分良くなってきました。春が終わり、初夏のさわやかな日々です。今年は寒の戻りはさほどなく、静かに季節が移り変わっているなという印象です。桜がなくなると急激に緑が濃くなるような印象ですが、更に目立ってくるのは雑草。いつも片付けなくてはと思いつつ、後回しにしてしまう日々です。今年はいつもより短いGWですが、そのあたりで片付けようかなと思う日々です。 【本日の指標】 本日の指標は小粒。指標によって動く相場とはならない見込みです。 【本日の戦略】 円高トレンド発生ということで、1月半ばから既に三ヶ月が経過。毎度底入れの雰囲気は見せるのですが、なかなか底には到達しないようで未だにウロウロする相場です。今日の新聞一面には日米為政策について協議されたとありましたが、為替水準や協定などについては話はなかったと報道されています。米国トップは「日本が円安を誘導している」と自国の輸出品に対して有利になるように声高にはなっているようですが、実務レベルでは今回報道されたような内容だったので、こちらを正として考えることができそう。これらのニュースによる相場の急変というのは現在のところは見られず、今後様子見と考えることが良さそうです。 昨今の円高トレンドがハイライトされ、130円台突入も間近とされていましたが、いったん踏みとどまる形となりました。MACDもゴールデンクロスを見せ、買い時といえばそうと考える事ができそうで、前述の通り政治的な動きもいったんは強い円高圧力というのは無視できそうでもあり、買い場を目指してもよいかなと思う次第です。 本日は金曜日ということで週末ですが、気になるのは来週の相場。GWやメーデーやらで、日米英いずれもパラパラと休場がある一週間ですが、日銀による金融政策会合、米国のISM製造業景気指数や雇用統計など重要指標が目白押し。その次の週には米国でFOMC及び政策金利の発表が控えており、今の相場に影響を与える事は間違いなさそうで、ドル円の買いを入れるタイミングとしては若干チャレンジングかなとも思っています。なかなか読めない相場ですが、静かにその時を待ちます。
昨日は、トランプ米大統領がパウエルFRB議長の解任を否定したことや米中貿易摩擦の緩和への期待感を受け株価は上昇、ドル買いの流れとなりました。 ドル円は東京・欧州時間は上値重い動きでしたが、NY時間はベッセント米財務長官が日本との通商交渉において「通貨目標は一切ない」と発言したこと等を受け143.58円まで上昇しました。ユーロドルはNY時間軟調な動きで1.1310ドル付近まで下落、ポンドドルも1.3230ドル台〜1.3330ドル台で上値重い動きでした。クロス円は反発し、ユーロ円は162.47円、ポンド円は190.31円、豪ドル円は91.61円の高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 17:00:独・4月IFO企業景況感指数 21:30:米・3月耐久財受注 21:30:米・新規失業保険申請件数 23:00:米・3月中古住宅販売件数 昨日のドル円は早朝143.20円台まで上昇も東京午前には141.60円台まで下落し東京・欧州時間は141円台中盤〜142円台前半で上値重く推移、NY時間は堅調な動きで終盤143.58円の高値を付けました。今日堅調な動きとなると144円付近、まだ上へ行くと144円台中盤へ上昇できるか見たいです。一方、反落の動きとなると142円台中盤〜前半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は1.14ドル台前半まで反発し欧州時間は1.13ドル台後半〜1.1440ドルで推移、NY時間は軟調な動きで1.1310ドル付近まで下落しました。今日堅調な動きとなると1.14ドル付近、まだ上へ行くと1.14ドル台中盤まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.12ドル台後半、まだ下へ行くと1.12ドル台前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、ドル円が139円台をつけるところまで下落するなどドル売りが続くかとおもいきや、NY後半からは円が力関係上弱い位置に変化するとともにドルも強い位置に変化して急反転。NYクローズから今朝にかけてもその傾向が続くなど不安定な相場となりましたね。 トランプ大統領によるパウエル議長解任意向を否定する発言もあってなんとも動きが読みづらいですが、金融市場全体としてはトランプ大統領の予測できない動きをリスク要因として見ているところもあるので、基本は相場全体が「リスク回避」に向いているか、その反発となっているかに注目したいところ。 このような中で今日のイベントとしては仏・独・ユーロ圏・英・米PMI速報、米新築住宅販売件数、ベイリーBOE総裁発言、米ベージュブック等が予定されていますが、相場が不安定になっていますので、前述のように金融市場全体の傾向を見るようにすると良いでしょう。 ではまず月曜から火曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はCADが0.74%、USDが0.51%、GBPが0.13%、NZDが-0.11%、AUDが-0.23%、EURが-0.30%、CHFが-0.66%となっていて、力関係は【CAD>USD>GBP>JPY>NZD>AUD>EUR>CHF】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【NZD>CHF>EUR>JPY>GBP>AUD>CAD>USD】でしたから、弱い位置にあった北米通貨が強い位置に変化したこと、強い位置にあったユーロやスイスが弱い位置に変化したことなどがわかります。 続いて今朝10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日NY後半からの動きを受けてスイスフランがフラット、その他は上向きとなっていて、現状は円売りの動きが続けばロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円買いの動きが再び出てきた場合には簡単に下向きに変化する位置にあり、そうなればショートのチャンスとなる通貨ペアが増えます。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、反転したあと次にどのようなトレンドが形成されるかを見たいので、この反転に安易に乗っていくのは避けておいたほうが良いかなという印象です。 トランプ大統領の発言やそれに反応する株式市場動向などを見ておくとある程度流れは予測しやすくなるので、基本はそれらに意識をむけつつ連動する力関係変化を見ておき、リスクが下がったと思ったら少しだけ取引する程度が良いでしょう。 以前も書いたように資金管理やポジション管理、そして事前の上下両方へのシミュレーション等の準備が不足していると、いくら相場自体のリスクが低くなっても取引の難易度は上がってしまいますので、まずは準備を万全にしておきたいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 38170.41(-971.82 -2.48%) ・日経平均(CFD)34165.00(-114 -0.34%) ・金・ゴールド 3422.89(+95.35 +2.86%) ・原油・WTI 62.83(-1.18 -1.84%) 【前日発表の経済指標】 ★★★ 23:00(米)3月景気先行指標総合指数(前月比) 前回:-0.3% 予想:-0.5% 結果:-0.7% (休場)ロンドン市場 イースター・マンデー 【本日の戦略】 <ドル円は7か月ぶりとなる安値へ下落> 週明けのドル円は売りが続き、一時140円台半ばと7か月ぶりとなる安値へ下落しました。相互関税の問題に加え、トランプ大統領がパウエルFRB議長の解任を検討していることを明らかにしたほか、米3月景気先行指標総合指数が-0.7%と予想-0.5%より悪化していたことが売り材料に。 さらに、トランプ大統領は自身のソーシャルメディアへの投稿で、「多くの人が予防的な利下げを求めている」、「パウエル議長がいますぐ金利を引き下げない限り、経済の減速は避けられない」と述べ、再度利下げを要請しています。 昨晩のNYダウは一時-1,200ドル超の下落となるなど混乱が続いており、リスク回避の円買いによりドル円は下値模索が続くと予想します。 <ドル以外の通貨が買われる> 一方、ドル円以外のドルストレートは強く、全体的に上昇しました。 通貨ペア別にはユーロドルが強く、一時1.15ドル台半ばと2021年11月以来となる高値水準まで上昇。ポンドドルは一時1.34ドル台乗せ、豪ドルドルも0.64ドル台へ乗せるなど、ドル売りの流れが継続すると見ます。 【経済指標】 ★★★ 23:00(米)4月リッチモンド連銀製造業指数 前回:-4 予想:-7 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 140.00〜141.50↓ ・ユーロ円 161.00〜163.00→ ・ポンド円 187.50〜189.00↓ ・豪ドル円 89.50〜91.00 ↓ ・ユーロドル 1.1450〜1.1600↑ ・ポンドドル 1.3330〜1.3450↑ ・ドルスイス 0.8000〜0.8150↓ 【通貨の強さ】 ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル 【注目通貨】 ・ドル(トランプ大統領がパウエルFRB議長の解任を検討)
今週は週間記事とデイリー記事が同日となったので、週間記事を補足する形で、アメリカ動向と、個人的なメイン通貨豪ドル/NZドルの見通しについて書きたいと思います。 アメリカの動向としては、 ・4/14(月)にその前の週末に流れていた「スマートフォンなどの電子機器を関税の対象外とする」というのを否定し、異なる関税をかけることを表明 ・4/16(水)にパウエル議長が「Fedプット」について、”No”を示し、トランプ大統領の政策が及ぼす影響には多くの不明点があるとし、「まだそれについて分からず、分かるまで適切な判断を下すことはできない」とした(個人的には「それはそう」としか言いようがないという感想) ・その後色々なタイミングでトランプ大統領がパウエル議長への不満を示し、解任すると言っている(周りの高官は必死に止めているとの報道もあり) という感じで、相変わらずゴタゴタしているものの、こうしたトランプ大統領の動向に相場も慣れてきたのか、相場は「小康状態」という感じで、為替も株価も先々週までほどの過剰反応はしなくなっています。 とはいえ、「株は上値が重く、債券は利回りも下げ止まり、ドルも安い水準で維持」という感じで、「空気が重い」という感じかと思っています。 また豪ドル/NZドルについては、引き続き1.07台での値動きとなっており、この1.07台というのは、中長期で見た場合の1.0-1.15というレンジのちょうどど真ん中あたりで、ある程度長い期間を前提とした自動売買設定にとっては最高のレンジでの値動きで、自動売買設定はかなり好調となっております。 このトランプ関税ショックでは、「今後の見通しの不透明さから、世界的な景気への下方向の圧力となる」という感じで、資源国通貨が全般的に売られる傾向にあり、そうした中で豪ドル/NZドルも、豪側が資源国であることから下落基調にあるのだと推測されます。 今の1.07台というレンジは決して低いわけではないものの、少し前の1.1超えが当たり前の状態から見ると、かなり低く感じられ、実際豪とNZの状況を見ても ・豪の方が政策金利も高く、RBAの方が今後の見通しも強気 ・豪の方が経済状態も良い ・元々豪ドル/NZドルは1.0というかなり強い下値がある という状態なので、基本的に今のレンジは買いだと思っていて、個人的にも裁量売りをすべて捌き切った上で、裁量は買い方向に転換しています。
今日はイースター休暇で祝日だそうです。ニューヨーク市場をはじめとした欧米はもちろん、香港、シンガポール市場まで、休場になっています。 こうなると東京市場も様子見基調にならざるを得ないように思われます。 イースターとは具体的に何なのか、調べてもピンときませんが、最近のような不安定な市場が続いていると、他の市場が休場と聞くと、変にほっとする部分があります。 それはさておき、このところの為替市場では着々と円高の流れが継続しています。 ドル円の売りは目先で一段と強まり、昨日も一昨日も、ニューヨーク市場では、一時141円台まで下落しています。 一昨日の動きは、パウエル議長の講演を受けて、市場にリスクオフのムードが強まり、円買い、ドル売り圧力が強まったのが原因です。パウエル議長はシカゴでの講演で改めて慎重姿勢を示すとともに、トランプ関税が経済に及ぼす影響について、長期化する可能性を指摘しました。 関税による物価上昇圧力により、経済の後退局面でも、機動的な利下げは難しいのではないかとの悲観論も広がっており、FRBによる年内の利下げ回数を巡って、市場やエコノミストの予想も割れています。 ドル円は、このところ、下値として140円が意識されるようになってきています。しかしテクニカル的にこれを押しとどめる下値抵抗は必ずしも強いものではないように思えます。 こうした中、ユーロが非常に強くなっていました。 今週は、ユーロドルが1.14台を回復する場面もあるなど、テクニカル的に見ても、ユーロに過熱感がある水準になっています。 クロス円ベースで見ても、ドル円の下落とユーロ円の高止まりが鮮明です。 こうしたなか昨日実施されたECB理事会では、市場の事前予想通り0.25%の利下げを決めました。欧州の物価の抑制の順調と、関税の景気下押しへの警戒感を反映するものです。 利下げ及びその幅は市場の予想通りであり、かつ6会合連続の利下げです。 ECBがこうした明瞭な利下げ過程(いわゆるイージング・サイクル)にあるにも関わらず、ユーロの独歩高のような状況が生まれていることには非常に違和感がありますが、これは、ドルに対するリスク回避でユーロが買われている、それも円以上に。という含みがあるのかもしれません。 いずれにしても今日はそれほど動意が出てくる可能性は高くはなく、様子見が基本的でいいように思います。
今週のここまでの為替相場は、先週に比べれば比較的落ち着いた状態になっています。米中の関税の行方は依然として不透明ですが、トランプ大統領は「ボールは中国にある」として中国の出方を待っている状態となっており、中国としては協議に応じる用意があるといいつつも、無礼な発言は慎みなさいと条件をつけていて、交渉は一筋縄ではいかないように見えます。 リスク回避相場として円が買われている状況ですが、IMMポジションを見るとさらに円買いポジションが増加しており、ここからドル円を売り込むのはむしろリスクの伴うポジションと言えそうです。米中の関税措置が譲歩することになれば、その時点で巻き戻しが発生してドル円は上昇する可能性が高いでしょうから、状況が変わらないうちは新たにドル円が売られることよりも、様子見として徐々にレンジ相場に移行していくのではと考えます。 昨日はNYタイムに米小売売上高の指標発表があり、結果は予想より0.1ポイント強い+1.4%となりました。発表直後はドル買いとなりましたが、大局的にはほぼ無風といってもよいのではという反応であり、今々は指標結果よりトランプ政権の動きによる影響の方が大きく、なかなかリスクをとりづらい状況だと言えそうです。 本日はECB定例理事会があり、政策金利の発表があります。コンセンサスでは0.25%の利下げが実際される予想となっており、引き続き利下げサイクルが継続されるものと思われます。ドイツの財政刺激策による楽観的なユーロ買いのセンチメントは薄らいだと思われるものの、トランプ大統領から相互関税の上乗せ分は延期の発表があり、再びユーロが上昇する可能性を秘めていそうです。欧州の利下げはもうしばらく続きそうですが、ドルに対してユーロは買われやすい状況であると考え、引き続きユーロ買いドル売り目線で見ていきたいと思います。ユーロドルは1.1400台からやや調整が入って1.1200〜1.1400付近に位置していますが、中長期的には1.1500超えに向けて上昇すると見て、引き続き押し目買いを狙っていきたいと思います。
【HOT CURRENCY ユーロドル 1.1250〜1.1400】 15日の米国株は下落。S&P500種9ポイント安(-0.17%)、ナスダック総合8ポイント安(-0.05%)でした。為替市場はユーロ安。 EUの交渉団が関税についてラトニック米商務長官と協議したものの進展はなし。 独4月ZEW景況感調査は-14.0(予想9.5)と、予想を大きく下回り、前月の51.6から65ポイント悪化しました。 昨日は株も為替も小動きでしたが、ユーロが小幅に下落しました。米10年債利回りも小幅に低下しました。 本日は米3月小売売上高、パウエルFRB議長が発言する予定です。また、赤沢経済再生担当相が渡米し、関税交渉を行う予定です。 日米間の為替問題については、米側がドル安+円高を望んでいることは間違いありません。 ただし、ドル円が急落すると日経平均や日本経済への悪影響が大きいため、極端な要求を受け入れるとも思えません。 日米関税協議では、米国への投資を増やしたり、新たにエネルギーを輸入する約束などが考えられます。 為替問題については、通貨安政策を取らなければ良いのか?何か具体策が出て来るのか?注目しています。 投資戦略はユーロドル押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
4月も半ばとなると、桜も散り、急激に日中の温度も春の様相を呈しています。寒い日があったとしても、日中の温度は関東だと10℃を下回ることはなく、確実な春の到来だなと感じる日々です。散った桜に緑が映えるのを見るのは、気候も穏やかで、昼も長くなってきた一年でもっとも良い時期を迎えたなと考える次第です。 【本日の指標】 本日は米国において3月のニューヨーク連銀景気指数の発表が予定されております。後述の通り、相場は関税問題で揺れ続けており、今回の指標はさほど市場に対して影響を与えるものではないと考えています。、 【本日の戦略】 相互関税発動によるトランプ相場が踊り場を迎えたようで、株価、債権、為替相場いずれも下落は打ち止めと見る事ができそうです。既報の通り、相互関税発動に対していったんの停止が発動されるなど、そのインパクトに対する相場への影響を抑えようと米国側の動きが見えましたが、一度発動した携帯電話への関税措置撤回を、今度は「半導体」に対して関税を課すと発表するなど、ニュースを聞いた誰もが疑問に思えるようなことを米国のトップ及びその周辺が発信している訳ですから、それはなかなか収束しないものだなとも感じます。とは言え、いつまでもボラティリティが高い状況が永遠に続くというのは考えにくく、まずは時間の経過が相場のボラティリティ問題を解決したと考えることができそうです。 そんな中ですが、明日16日から日米関税交渉が開始されます。米国は再び製造業が活発化すべく動いているようで、関税の引き下げの代わりに、半ば是正されているとは言え歴史的な高水準が続く円安、そして米国への投資を引き出すのが彼らの目的と推測されます。そのためには今挙げたような日米両国間の問題だけではなく、対中国問題などを念頭において米国がどう舵取りをするのかに注目が集まる場面です。そんな中ですので、相場の急変というのは交渉結果や突然の関税に関連するニュースなどで発生する可能性は十分にあり、積極的に仕掛ける時期ではないと考える次第。
先週11日は東京・欧州時間は米中貿易戦争の激化等を受けドル売りが強まりドル円は142.05円の安値を付けユーロドルは1.1473ドルまで上昇しましたが、NY時間は株価の上昇等を受けドルの買戻しが優勢となりました。 今日は重要指標等はありませんが、引き続き急変動を警戒し取引に臨みましょう。 先週11日のドル円は東京時間に142.87円まで下落し欧州時間は142.05円の安値を付けその後反発も上値重く推移、NY時間は144.20円まで反発も終盤は軟調で143.65円で引けました。 今日は142円台へ下落していますが、ここからも軟調な動きとなると142円付近、まだ下へ行くと141円台中盤への下落が考えられます。 一方、反発の動きとなると143円付近、まだ上へ行くと143円台中盤へ上昇できるか見たいです。 先週11日のユーロドルは底堅い動きで欧州時間は1.1473ドルまで上昇、NY時間は1.14ドル台前半から1.12ドル台後半まで下落する上値重い動きで1.1354ドルで引けました。 今日堅調な動きとなると1.14ドル台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると1.13ドル台前半、まだ下へ行くと1.12ドル台後半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、またまたトランプ大統領の関税に関する発表等で相場が大きく動き、ドル売りに加えて米株、米債券すべて下落するトリプル安となったのが印象的でしたね。 いっぽうでいわゆる「リスク回避」の際に買われやすい円やスイスフランは強い位置にきており、中長期的なトレンドがこのトランプ関税問題をきっかけにどう推移するかどうかにも注目したいところ。 特に日足レベルの中期トレンドでは円買い傾向、ドル売り傾向が明確になっていますし、月足レベルの長期トレンドにおいてもドル円は下方向へと抜けている状態ですので、早い段階で戻して維持するかこのまま抜けきって下向きで加速していくのかは、今後数カ月の相場を見る上でも重要となりそうです。 このような中で今日のイベントとしては独消費者物価指数、英GDP・鉱工業生産、ラガルドECB総裁発言、米PPI・ミシガン大消費者態度指数速報などの発表が予定されていますが、基本はトランプ関税問題と、それに伴う株式市場含む金融市場全体の値動きを見ておくのが重要。また週末で動きが大きく出ても戻しも入りやすい1日なので、その点も考慮して相場に臨みたいですね。ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はCHFが1.85%、EURが0.11%、NZDが-0.38%、AUDが-0.93%、GBPが-0.98%、CADが-1.40%、USDが-2.14%となっていて、力関係は【CHF>EUR>JPY>NZD>AUD>GBP>CAD>USD】という形に。 水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【AUD>NZD>CAD>GBP>USD>EUR>CHF>JPY】でしたから、弱い位置にあったスイスフランやユーロ、円が強い位置に変化したこと、ドルとカナダが強く売られて弱い位置に変化したことなどがわかります。 続いて今朝10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、ユーロ円、スイス円は上向き、その他は下向きとなっていますので、通貨ペアによってリスクが低い方向が違います。 また現在は円軸の力関係変化が比較的大きい状態が続いていますので今後も円軸の動きを見ておくと取引機会をみつけやすく、ここから円買いが加速すればショートのチャンスとなる通貨ペアが増えます。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円売りの動きが出て対円変動率が1%程度を超えてくると短期トレンドが上向きのものが出てきます。この場合はロングのチャンスに変わり、力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、関税の話題をメインにした各国の株式市場動向等を含め、全体として「リスク回避傾向」に動くかその戻しかというパターンの動きが続いているので、円軸ドル軸をメインに見ながら、金融市場全体がリスク回避に動くかどうかを見ておくと良いですね。 また値動きが激しいので取引機会も十分あるのですが、準備ができていない場合やシミュレーション不足の場合は、値動きに翻弄されて損失を出すだけとなってしまう可能性があるので、まずは資金管理とシミュレーションを万全に。その上で大きな値幅が出たとしても、そのうちの少しだけ取れたら十分成功と考えて欲張らないようにしたいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 40608.45(+2962.86 +7.87%) ・日経平均(CFD)34835.00(+3120 +9.84%) ・金・ゴールド 3088.77(+104.99 +3.51%) ・原油・WTI 62.43(+2.85 +4.78%) 【前日発表の経済指標】 ★★★★★ 27:00(米)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 【本日の戦略】 <相互関税の90日間停止が発表> 昨日のドル円は売りに押され、一時144円付近まで下押ししました。ただ、その後は下げ渋って次第に反発。 さらに、早朝の午前2時ごろにトランプ大統領が相互関税を90日間停止すると発表したことで、一気に147円台後半へ上昇しました。米国株も急速に買戻しが入っており、一転してリスクオンムードに。米10年債利回りは4.3%台へ急上昇しており、ドルへの買いが続くと予想します。 一方、クロス円も連れ高となって全面大幅高となりました。通貨別にはオセアニア通貨が強く、豪ドル円は前日比+4%超となって一気に90円台を回復。他通貨もまとまった買戻しが入っており、安心感から円安の流れが続くと見ます。 <各国の交渉に注目> 懸念点としては、9日に60か国を対象に発動した相互関税の「上乗せ分」について一時停止する一方で、全世界を対象にした10%の一律関税については維持している点。また、アメリカの輸入品に84%の対抗関税を課すと表明した中国に対しては関税を「125%に引き上げ、ただちに発効させる」と表明したことも懸念事項ではあります。 とはいえ、トランプ大統領は「75か国を超える国が交渉を希望してきた」ことに満足しているようで、中国に対しても交渉によって解決する余地は十分にあると推測できます。 【経済指標】 ★★★ 21:30(米)3月消費者物価指数(CPI)(前月比) 前回:0.2% 予想:0.1% ★★★ 21:30(米)3月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 前回:2.8% 予想:2.6% ★★★ 21:30(米)3月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) 前回:0.2% 予想:0.3% ★★★ 21:30(米)3月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比) 前回:3.1% 予想:3.0% ★★★ 21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:21.9万件 予想:22.3万件 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 147.00〜149.00↑ ・ユーロ円 161.00〜163.00↑ ・ポンド円 189.00〜191.00↑ ・豪ドル円 90.30〜92.00 ↑ ・ユーロドル 1.0850〜1.1000↓ ・ポンドドル 1.2700〜1.2860↓ ・ドルスイス 0.8500〜0.8700↑ 【通貨の強さ】 豪ドル>ドル>ポンド>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(相互関税の90日間停止が発表)
先週は「トランプ関税ショックの週」としか言いようがない週でしたが、今週もやっぱり「トランプ関税ショック」が続いており、月曜は日経平均31,000円割れ、S&P500も4,900ドル割れまでいきましたが、その日の夜には「中国以外の国への関税の90日間の延期」というニュースが出て上げたかと思えば、ホワイトハウスが「それはフェイクニュース」と否定して下がるというように、関税周りに完全に翻弄される展開となっておりました。 ただ、月曜夜から火曜の間は全体的に「関税も何とかなるだろう」という感じである程度楽観的な空気も漂っていたのですが、今朝起きてみると「中国への合計104%の関税は予定通り発動」という報道もあったらしく、S&P500もまた5,000ドル割れしており、日経先物も32,000円近辺と、週明け直後ほどではないが、結局またリスクオフみたいな感じになっておりました。 今はちょっとしたヘッドラインで簡単に上下するので、短期的に上げるのか下げるのかは、スキャルピングレベル以外では読みづらいと思っておりますが、為替については、短期間でかなり上げ下げするので自動売買がとにかく好調で、特に豪ドル/NZドルの自動売買は絶好調となっており、今は絶好の自動売買日和だと思っています。 今後については、相場の空気感が今時点だと「それなりによくあるリスクオフ局面で、どちらかというと皆買い場を探している」くらいで、ここからコロナショックの時のような絶望感漂う相場になるのか、「よくあるリスクオフの買い場だったね」で終わるのかは読みづらいと思っています(個人的には後者の気はしており、今時点で株価指数(オルカン)・ドル/スイスフラン・メキシコペソ円は仕込みました。今後「絶望感」まで来たらレバレッジ型ETFとかも買いたいと思っていますが、それは来るとしてもまだ先かと思ってます) また本日は個人的なメイン通貨でもある豪ドル/NZドルにとって重要なRBNZで、ここは0.25%利下げがほぼコンセンサスレベル、問題は声明文という感じですが、今のこの不透明な状態だと「世界情勢の不透明さ」を強調する以外にやれることもないと思うので、そこまでサプライズはないと思っており、ただ今の1.07台は豪とNZの状況の差を考えるとさすがに安すぎると考えている&もしサプライズが来るとしたらRBNZのさらなるハト化の方だと思っているので、1.0755で買いポジションを持ち、これでどうなるか見てみようと思っています。
昨日の東京時間終盤のドル円は145円半ばまで下落して東京時間を終えました。リスクオフムードの中で、ドル円の円高への流れが鮮明になっています。 トランプ大統領の相互関税の発表から、世界的な貿易戦争激化懸念による株式市場、為替市場のリスクオフ傾向が続いており、リセッション耐性が強いとされる安全資産として円が買われています。 週末の中国の報復関税に加えて、アメリカのベッセント財務長官が関税に前向きな姿勢を示したことなどを材料に、昨日の東京時間の場中には144円台後半まで下げる場面もありました。 ニューヨーク時間には148円台まで戻す場面もあったものの、今日も依然として先行きは不透明です。 リスクオフで円が買われる傾向が強まっていることは、クロスユーロでも確認できます。なかなか崩れてこなかったユーロ円ですが、今週は序盤から一時的に160円を再び割り込む場面も出てきています。 株価は値崩れが、本格的に気になる水準になってきました。日経平均は一時2900円安、終値でも2600円超の3万1136円と大幅安でした。 今日は大幅反発になっているものの、このところの株価の動きだけを総合的に見れば、不況の入り口を思わせる足の速さです。ここまで下げると、本当に大丈夫なのか、という思いも頭をもたげます。 もっとも、政治主導、警戒感主導の今回の局面は、そのあたりの先行きを判断できるような状況にはなっておらず、先行きは非常に不透明です。 いずれにしても、相互関税を前後にした警戒感と様子見の雰囲気から、週末をはさんで、悲観的雰囲気が広がり円高・株安になりました。 トランプ米大統領は株価の下落に関しては耐えるときであるとコメントしており、政策の変更は今のところ期待できない状況になっています。FRBへの利下げ要求に関しても、インフレリスクとの関係で、必ずしもポジティブとは言えません。 今日は反発局面にあるとはいえ、依然として混乱の真っただ中にある今日のところは、レバレッジを抑えて、引き続き慎重に取引するほかないでしょう。政治主導の相場を読むのは至難の業でもあります。 09:30 豪4月ウエストパック消費者信頼感指数 10:30 豪3月NAB企業景況感指数 14:00 3月景気ウオッチャー調査 15:45 仏2月貿易収支 15:45 仏2月経常収支 23:00 カナダ3月Ivey購買部協会指数
先週はトランプ大統領から発表のあった相互関税によってとんでもない相場となりました。3日(木)のドル円は1日で約4円の下落となり、久しぶりの大相場だった印象です。ドル円の週足チャートを見ると、今後は時間をかけて140円ラインまで下落しそうな形に見えてきます。今朝のオープンでも下方向に窓を開けて始まっていますし、ドル円としては当面は下目線で見ていくのが良さそうです。 関税外交ともとれる今回の措置は、今後の交渉次第で状況が変わってくるものと思われます。トランプ大統領は何か驚くべきものがあれば関税の引き下げにオープンであると発言されており、対価となる何かを用意することで関税引き下げにつながる可能性がありますし、そうなれば市場の反応も変わってくるでしょう。個人的には納得のいかない交渉になりそうだと考えてしまいますが、果たして日本の首脳はこの危機に対して有効な打開策を出すことができるのでしょうか?もし何も出せないか、交渉が失敗すれば、日本の経済にとって大きな損失が目に見えているため、政権交代にもつながりかねない重要な局面を迎えることになるのかも知れません。 今回のリスク回避相場を受けて、日銀の利上げが難しくなったと見られています。これまでは6月の利下げ確率が60%以上でしたが、4日の時点で10%弱まで低下しています。赤字を増やしたくない日銀にとっては嬉しい状況かも知れませんが、利上げによる円高ではなく、経済縮小による円高ということで良くない円高と言えそうです。 本日の予想について、この先週末の時点で日経平均先物は1,500円以上下落しており、株価の下落によってさらにリスク回避が進行する可能性が高いと思われます。まずはドル円やクロス円の下落についていくために売り狙いをしていくのが良いでしょう。値動きが激しくなるかもしれず、買い戻されたときの上昇幅も大きくなるかも知れません。相場に張り付くことができない場合は、リスクを取りすぎないようにして落ち着いて下落するのを待ちたいと思います。
【HOT CURRENCY ユーロドル 1.1000〜1.1200】 3日の米国株は下落。S&P500種274ポイント安(-4.84%)、ナスダック総合1050ポイント安(-5.97%)でした。為替市場は円高+ドル安。 トランプ大統領から相互関税の詳細が発表され、金融市場は大幅なリスク回避で反応しました。米国株は大幅安、為替は円高+ドル安、米10年債利回りや原油価格も急落しました。 米国では景気後退と物価上昇が同時に起きるスタグフレーション懸念が高まっています。 米3月ISM非製造業景況感指数は50.8(予想53.0)と、予想・前回ともに下回りました。3月は製造業も非製造業も景況感が悪化しています。 本日は米3月雇用統計とパウエルFRB議長の発言が予定されています。 年内の米利下げ回数は、前回FOMCの2回から4回へ修正されていくことが予想されます。ドルは大きく上がりにくい環境が続きそうです。 投資戦略はユーロドル押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
4月に入り、新たな年度の始まりです。毎年この時期になると、十数年前のキャリアスタートを思い出しますが、あの時は若かったなと思う次第。周りのレベルが高くて苦労はしてきたけども、その経験が深まって今の自分を作り上げているのだなと感慨深いところです。 それでは気持ちを新たに・・・なのですが、いかんせん寒い。それも三寒四温というものではなく、連日の寒さは既に片付けた冬の寝具を慌てて出し直す日々です。 【本日の指標】 本日は昨日(厳密に言うと日本時間朝ですが)の米国関税詳細発動、及び明日の雇用統計の谷間の一日となりますが、ISM非製造業景況指数が発表される予定。若干ボラティリティが高い相場にある為、予想値からの乖離が気になる場面です。 【本日の戦略】 予定通り米国トランプ政権において、相互関税を発動しました。日本は24%の相互関税とのことで、予想されていたとは言え各方面への影響は避けがたいものとなるでしょう。発表されたのが日本時間未明とあって、NY相場も含めて相場への影響はこれからなのでしょうが、米国の歳入は増えれども、消費低下、景気低迷、など利下げ曲面にいる米国への経済を与える事が確実に予想され、更には相手国の経済にも当然影響を与えます。米国のみならず世界全体に影響を与える政策であり、具体的な影響はこれから観測されるでしょう。 既に米国株式の時間外では株価下落、ドル円は1円程度のドル安となり、148円台をウロウロ。東京市場、ロンドン、NY相場と相場が巡ることでこれから本格的な影響を観測することは容易に想像がつきますが、予想はされていたように経済全体にとってはネガティブインパクトであることは明確なようです。まずは株式相場が大きな影響を受けるか。 さて、週初にはドル円相場は相場の分岐点にあると申し上げましたが、上下動どちらとも甲乙付けがたい相場。3日連続で長いしたヒゲを出していることから、どちらかと言えば上向きに進んでいる事を信じたい相場ではあります。問題はつい先ほど発表された米国の関税政策の影響が実経済にどこまで影響を及ぼすかであり、今日明日は様子見を考えています。 一方で明日NY時間には雇用統計の発表も予定されており、しばらくボラティリティが高い相場が続くものと考えています。無理せず様子見の相場です。
昨日は、米3月ISM製造業景況指数や米2月JOLTS求人件数が予想より弱い結果となったことやワシントンポスト紙の米関税に関する報道等を受けややリスク回避の流れとなるも、2日に米関税政策の公表を控えていることもあり明確な流れとはなりませんでした。 ドル円は欧州・NY時間軟調な動きとなり一時149円を割り込むも、そこからは反発の動きとなり149.70円台まで反発しました。 ユーロドルは1.07ドル台後半〜1.08ドル台前半で上値重い動きでした。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 06:45:NZ・2月住宅建設許可件数 09:30:豪・2月住宅建設許可件数 21:15:米・3月ADP雇用統計 23:00:米・2月製造業新規受注 昨日のドル円は東京時間は149.50円〜150円付近で推移し欧州時間は149円台前半まで下落、NY時間は149円付近まで下落もその後は149.74円まで反発しました。 今日堅調な動きとなると150円台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると149円台前半〜149円付近への下落が考えられます。昨日のユーロドルは東京時間は1.08ドル台前半で推移し欧州時間1.07ドル台後半へ下落、NY時間は1.07ドル台後半〜1.0810ドル付近での小幅な値動きでした。 今日堅調な動きとなると1.08ドル台前半〜中盤まで上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると1.07ドル台中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は夕方の欧州時間スタートあたりまでは先週末の流れを引き継いで円が買われましたが、夕方以降はやや戻しが入り、全体的につかみにくい相場となりましたね。 ただ力関係の変化でいえば円がやや弱く、ドルがやや強く、その他は現状維持という感じで把握はしやすいので、ここからの変化を見ていけばチャンスは出てくるかなという印象。 このような中で今日のイベントとしては日銀短観、豪小売売上高、豪中銀政策金利発表、ブロック豪中銀総裁記者会見、ユーロ圏消費者物価指数速報、ラガルドECB総裁発言(会議でのあいさつ)、米ISM製造業景況指数などが予定されており、特に豪中銀の政策金利発表やラガルド総裁発言、米ISM製造業景況指数あたりは注目度が高いため、強い動きが出る可能性も。 そのため今日もまずは資金管理を万全にしたうえで、イベント前後での力関係変化を注視し、取引対象通貨ペアのリスクが低くなったと場合に攻められるよう、事前の準備をしっかりしておきたいですね。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はUSDが0.25%、EURが0.24%、GBPが0.17%、CHFが-0.06%、NZDが-0.21%、AUDが-0.23%、CADが-0.27%となっていて、力関係は【USD>EUR>GBP>JPY>CHF>NZD>AUD>CAD】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【JPY>EUR>CHF>GBP>USD>CAD>AUD>NZD】でしたから、ドルがやや位置を上げたこと、円がやや位置を下げたこと、欧州系通貨が強い位置を維持していること、オセアニアやカナダが弱い位置を維持していることなどがわかります。 続いて今朝7時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けて全体的に方向感が乏しくフラットに近い状態となっていて、現状は上下どちらに攻めるにもややリスクがある状態。「 ただ逆に考えれば強い動きが出ればリスクが低い通貨ペアを見つけやすい状態とも言えます。そのため今後は円軸の動きを見ておくと取引機会をみつけやすく、ここから円が買われる動きが強くなれば短期トレンドは下向きとなってショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円売りの動きが強くなれば短期トレンドが上向きのものが出てきてロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、注目イベントが多くなる分時間帯によって動きが出やすい通貨や、脇役となる通貨がわかれてくると思われますので、自分が普段取引している通貨ペアで取引するのか、それともイベントに合わせて幅広く見ていくかをまず決めておきたいところ。 そのうえでどちらの場合も力関係変化をしっかり把握し、リスクが下がらなければ無理せず様子見するのも大切。特に今週は週末の雇用統計に向けてまだまだイベントも多く動きが活発になる可能性も高いので、目先取引できなかったとしてもチャンスはまた来ると考えて、焦らずリスクが低い行動をとるようにしたいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
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