みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日発表の経済指標】 ★★★ 21:15(米)7月ADP雇用統計(前月比) 前回:-3.3万人 予想:7.5万人 結果:10.4万人 ★★★★ 21:30(米)4-6月期GDP速報値(前期比年率) 前回:-0.5% 予想:2.5% 結果:3.0% ★★★★★ 27:00(米)米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 前回:4.25-4.50% 予想:4.25-4.50% 結果:4.25-4.50% 【本日の戦略】 <ドル円は149円台前半へ上昇> ドル円は堅調な推移が続き、NY時間には149円台前半へ上値を伸ばしました。 米7月米雇用統計の前哨戦となる米7月ADP雇用統計は、予想7.5万人に対し結果10.4万人と予想を上回っていました。さらに、米4-6月期GDP速報値も予想2.5%に対し結果3.0%と良好な結果に。 早朝のFOMCでは大方の予想通り米政策金利は据え置き、ドルは売り一巡後に急反発しドル高の流れとなっています。米10年債利回りは4.375%と上昇が続いていることから、本日もドル買い継続と予想します。 <ドル独歩高の地合いに> 対照的に、ドル円以外のドルストレートが大きく売られたため、クロス円も売りに押されました。ユーロドルや豪ドルドルは前日比-1%超の下落、ポンドドルも売られ1.32ドル台へ下げています。 商品相場を見るとゴールドが前日比-50ドル超の下落と、ドル独歩高の地合いが鮮明になっています。 <米6月PCEデフレーターの発表に注目> 今晩は、21時30分に米6月PCEデフレーターが発表。やや上昇予想になっていることから、予想通りであればドル買いで反応すると思われます。 【経済指標】 ★★★★★ 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表 ★★★ 21:30(米)6月個人消費支出(PCE)(前月比) 前回:-0.1% 予想:0.4% ★★★ 21:30(米)6月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比) 前回:2.3% 予想:2.5% ★★★ 21:30(米)6月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)(前月比) 前回:0.2% 予想:0.3% ★★★ 21:30(米)6月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)(前年同月比) 前回:2.7% 予想:2.7% ★★★ 21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:21.7万件 予想:22.0万件 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 148.50〜150.30 ↑ ・ユーロ円 169.50〜171.50 ↓ ・ポンド円 197.00〜198.50 ↓ ・豪ドル円 95.30〜96.60 ↓ ・ユーロドル 1.1300〜1.1480 ↓ ・ポンドドル 1.3150〜1.3300 ↓ ・ドルスイス 0.8100〜0.8200 ↑ 【通貨の強さ】 ドル>ポンド>豪ドル>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(米政策金利は据え置き)
今週はこれから米国GDP、FOMC、日銀、欧州消費者物価指数、米雇用統計、関税期限などなど、重い材料が目白押しとなっている週なのですが、現時点までだと ・7/29(火)の米消費者信頼感指数は予想以上、JOLTS求人は予想を若干下回るくらいで、大した動きなし ・米中関税交渉は関税発動をさらに90日延期することで一致との報道(トランプ大統領の最終承認はまだのため確定ではないものの、さすがにここから一転させてベッセント長官の顔を丸つぶれさせるようなことはしないと思われる) ・豪消費者物価指数は予想より鈍化しており、豪ドルは若干下落 という感じで、そこまで重い材料もなく、「嵐の前の静けさ」という感じです。 通貨でいうと、これまで弱かったドルが盛り返してきており、ユーロドルは昨日重要な節目である1.15を試すような動きをしましたが、そこはノータッチで今は1.156まで戻しており、これも次の材料次第で1.15を割ってドル高(というかドル安の是正)方向に進むのか、またドル安に戻っていくのかという感じです。 ここから先は ・7/30(水): BOC政策金利・声明・マックレム総裁会見、ADP雇用統計、米第2四半期GDP、FOMC政策金利・声明・パウエル議長会見 ・7/31(木):豪小売売上高、日銀政策金利・声明・経済・物価情勢レポート・植田総裁会見、南アフリカ政策金利・声明、米新規失業保険申請件数 ・8/1(金):欧州消費者物価指数、米雇用統計、ISM製造業景況指数、ミシガン大学消費者信頼感指数、関税交渉締め切り といったあたりが重要ですが、関税交渉については日中欧との決着はついており(中国は上記の通り正式決定ではないですが)、またトランプ大統領が「残りの国は15%か20%のどちらかになると思う」と言っており、相場全体としては正直もはや消化試合感がありますが、ただメキシコやカナダとは未決着で、この辺りの通貨に投資している場合は、今後の進展にも注目が必要です。 なお、FOMCと日銀については、週間記事でも書いた ・FOMCについては据え置きがほぼコンセンサスとなっており、これまでの発言を考えるに、パウエル議長がここでハト化してくるとも考えづらく、基本的には無風通過の可能性が高そう ・日銀も今回は現状維持がほぼコンセンサスで、この結果自体でどうこうというより、「イベント通過がどう解釈されるか」が重要(これまでも日銀はほぼ事前リーク通りだったが、「イベント通過での円安」が多いイメージ) というので変わらずです。
少し前ですが、トランプ関税で、世界経済の先行きが不透明な中で、なぜか株式市場の堅調が続いていたことで、こうした政治情勢に関わらず、市場は先行きを楽観していることが読み取れると再三指摘されていました。 実際、8月1日の交渉期限を前にして、日本に続き欧州との間でも貿易交渉が妥結したようです。 初めに多くを要求し、現実的なところで手を打つと指摘されるトランプ大統領の交渉スタイルは、市場からある程度の信頼を得てきたとみることもできるでしょう。 27日に合意に達したと報じられた欧米間の合意によれば、米国がEUにかける相互関税や自動車関税の税率は、15%と日本と同等のようです。また、EUは米国からのエネルギー購入や、6000億ドル超の対米投資を約束したとのことです。 あわせて、中国との交渉は3カ月間の延期になったとされ、当面の貿易戦争のエスカレート懸念は払しょくされつつあります。 中国はレアアースという切り札もありますし、そもそも米中の経済の相互依存の高さを考えても、いずれにせよ、今後もそう破局的な結末になることは考えにくいように思われます。 これを受けて昨晩のニューヨーク市場も、ドル高、株高の展開になり、ドル円は148円台半ばでの推移になってます。 まだ、明確なトレンドを伴う動きとは言えないように思いますが、材料の落ち着きともに、ジワジワ円が売られている雰囲気です。 今週は材料山盛りではありますが、今日段階の指標は限られています。今週はこれから順次日銀会合やFOMCが予定されており、また金曜日は米国経済の状況を判断するうえで欠かせない米雇用統計が控えています。 今回のFOMCには、注目度が高まっています。目先でのアメリカ経済の堅調を踏まえて、FRBの9月利下げの見通しがさらに低下する展開も予想されます。また、トランプ関税の影響が明瞭に物価に表れていないことも、見通しを読みにくくしています。 いずれにせよ、材料待ちであり、今日段階では、大きくトレンドを伴った動きになる可能性はさほど高くないタイミングであると思われます。 17:30 イギリス6月消費者信用残高 17:30 イギリス6月マネーサプライM4 21:30 米6月卸売在庫 22:00 米5月ケース・シラー米住宅価格指数 22:00 米5月住宅価格指数 23:00 米6月雇用動態調査(JOLTS)求人件数 23:00 米7月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
先週の金曜日は、日銀の利上げ期待が後退したことで円売りとなり、ドル円は147円台まで買い戻されました。石破総理は参院選の敗北を受けて退任すると思われましたが、本人からは退陣拒否の発言があり、求心力の低下を受けて円が売られる状況になっている面もあると思われます。 IMMポジションでは徐々に円買いポジションが減少しています。一時期は17万枚以上あった円買いポジションが、気づけば約10万枚まで減ってきています。円買いポジションの解消は、すなわち円が売られるということになり、この傾向が続けばドル円にとっては上昇要因となります。そもそも、円買いポジションが増加したきっかけは、日米関税によって日本の産業界が苦しい状況になるだろうという思惑と、日銀の利上げが実施される見通しがあったからでした。先週の時点で関税は15%に落ち着き、当初より状況が良くなったことと、日銀の利上げはいずれ実施されるとは思われますが、早期でも継続的でもないと考えられます。さらに政局が混乱して日本の魅力が落ちるようでは、円が買われる要素がどんどんなくなっている気がします。もし石破総理がこの状況を狙って退陣要求を突っぱねているのだとしたら相当な策士だと思いますが、今後の首脳陣の動きはどうなるのか注目しておきたいと思います。 本日は特に注目すべき指標イベントはなく、今週実施されるFOMCと日銀金融政策決定会合に向けて様子見が中心となるのではと考えます。中長期的にはドル円は緩やかに上昇していくだろうと考えると、先週のように145円近くまで下落する場面では買いチャンスと見て、押し目買いを狙っていきたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 146.50〜148.00】 24日の米国株はまちまち。NYダウ316ドル安(-0.7%)、S&P500種4ポイント高(+0.07%)、ナスダック総合37ポイント高(+0.18%)でした。為替市場はドル高。 ECBは政策金利を8会合ぶりに据え置き。利下げサイクルから据え置きへ移行しました。今後はFRBの利下げ時期、日銀の利上げ時期を探る展開となります。 米新規失業保険申請件数は21.7万件(予想22.7万件)と、予想より良い結果でした。 今週は日米関税交渉が合意に至り、日銀としては不透明要因がひとつ無くなりました。 日銀は政策金利を最低でも1.0%までは引き上げたいでしょうし、利上げペースは年2回程度を考えていると思われます。9月か10月に1回利上げすると予想しています。 FRBは雇用の悪化もしくはインフレ鎮静化の兆候を待つ必要があります。雇用関連指標やインフレ関連指標が鈍化するか注目です。 ドル円は147円前半、ユーロドルは1.17半ばで推移しています。ドル円の動きは鈍く、日米金融政策の変更待ちとなっています。 投資戦略は中期(向こう3か月)でドル円戻り売りとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
小学生の夏休み時期も始まったようで、子供らが楽しくウロウロしているのを見かける様になりました。既に30年も前の時代になりましたが、毎年夏休みは特別であったなという記憶があります。大人になった今は非常に限られた時間を楽しむだけですが、それはそれで楽しく過ごせるものです。 【本日の指標】 本日は欧州と米国でイベントがちらほら。欧州では欧州中央銀行において政策金利の発表と中央銀行総裁による定例記者会見を予定しています。欧州はここのところ毎回のように利下げを行い、現在の水準は2%。ただし今回の会合においては今までと異なり据え置きが主要投資家の中で見解が一致している模様。つい先日7月上旬には、欧州中央銀行が2%に設定したインフレ率について、「目標は達成しつつある」と中央銀行総裁による言及があり、相場の安定もそうですが、比較的きっちりと経済のコントロールがなされているという印象を受けています。 指標ではないのですが、昨晩には米国・EU間で協議されていた関税協議に対して15%という具体的な数値で協議がまとまりつつあるという報道からダウ平均が上昇した時間帯も。若干ユーロ周りで騒がしい時間帯があるかもしれません。新たな関税とは言えど、協議の進展は両国にとって良いことであり、期待感が高まるニュースです。また、米国においては2、3景気指数の発表が予定されておりますが、いずれもさほど相場に対してインパクトを与えるような指標ではないと考えています。 【本日の戦略】 ドル円は下落中です。レンジ相場を見込み、150円の到達は難しく、MACDのデットクロスを狙って売りを狙うと週の戦略で述べましたが、今週始まってみると月火水と続けて陰線を見せたドル円となりました。特段大きなニュースはなく、自然的な下落とみることが出来そう。 懸念された選挙結果による混乱はさほどなかったなというのが印象です。選挙結果は報道の通り与党敗北となりましたが、結果として票が割れたという認識から、敗北というより政権運営の難しさを浮き彫りにした形の今回の選挙であり、落ち着くまでには時間を要するであろうなというのが私の所感です。石破氏の進退問題が取り沙汰されておりますが、本記事を書いている時点では続投を明言しており、まだしばらくは政治の混乱が続きそうな気配。 この混乱の中における追い風としては、米国と進めていた関税交渉について妥結することになりました。これは8月1日という期限が迫る中、米国側が自国の低迷する支持率と、前述した日本側の政治的混乱から両社の思惑が早期妥結に傾いたものとの報道。相互関税自体も25%から15%へ引き下げられる見通しとなりましたが、以前と比較して高い関税が課せられる状況には変わりなく、貿易において深く結びついている両国の状況から関税負担が物価への影響に繋がるということが容易に想像できます。市場はポジティブに捉えているようですが、法的拘束力を持つ合意まで後一歩とのところで、今しばらく完全決着までには時間が必要と思われます。ドル円売りはいましばし継続です。
昨日は米長期金利の低下や米経済指標の弱い結果等を受けドル売りの流れが続きドル円は146.31円まで下落、ユーロドルは1.1760ドルまで上昇、ポンドドルも1.3533ドルまで上昇しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 23:00:欧州・7月消費者信頼感指数 23:00:米・6月中古住宅販売件数 昨日のドル円は東京時間は底堅く推移し欧州序盤に147.95円まで上昇もその後は軟調で147円台前半まで下落、NY時間も続落し146.31円の安値を付けました。今日も軟調な動きとなると146円付近、まだ下へ行くと145円台中盤への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると147円台前半、まだ上へ行くと147円台後半まで上昇できるか見たいです。 昨日のユーロドルは東京・欧州時間は1.16ドル台後半〜1.1710ドルで小幅な値動き、NY時間は1.1760ドルまで上昇しその後も1.17ドル台中盤で底堅く推移しました。今日堅調な動きとなると1.18ドル台付近〜1.18ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.17ドル付近〜1.16ドル台後半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、円が明確に買われるとともにドルもしっかり売られ、円軸ドル軸の動きが把握しやすく取引しやすい一日となりましたね。 ただ今日は朝から円は売られていて戻しの動きも入っていますので、引き続き円軸ドル軸の動きには注意が必要です。 今日のイベントとしてはRBA金融政策会合議事要旨公表、ベイリーBOE総裁発言、パウエルFRB議長発言、米リッチモンド連銀製造業指数などが予定されており、特にベイリー総裁やパウエル議長発言では強い動きが出る可能性も。 そのため夕方の欧州勢参入までに資金管理やポジション管理を万全にしておくとともに、取引したい方は上下両方へのシミュレーションを行っておきたいですね。 続いて先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はEURが-0.03%、GBPが-0.06%、CHFが-0.13%、CADが-0.24%、AUDが-0.36%、NZDが-0.49%、USDが-0.53%となっていて、力関係は【JPY>EUR>GBP>CHF>CAD>AUD>NZD>USD】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【NZD>CHF>AUD>EUR>CAD>USD>GBP>JPY】でしたから、円が弱い位置から強い位置に変化したこと、ドルが弱い位置を維持していること、オセアニアが強い位置から弱い位置に変化したことなどが見てとれます。 続いて今朝9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日は円買い傾向だったものの今朝は円売りで戻していることもあって全体的にフラット気味。そのため現状は上下どちらに攻めるにもリスクがある状態といえます。 そのため今後は円を軸とした動きを見ておくと取引機会をみつけやすく、ここから円売りが続くようならロングのチャンスとなる通貨ペアが増えます。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆に昨日のように円買いに戻ればショートのチャンスになる通貨ペアが増えます。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、基本は円軸の力関係変化を見ておけば良いかとは思うのですが、ベイリー総裁発言ではポンド軸、パウエル議長発言ではドル軸の動きが強く出る可能性もありますので、取引対象通貨として考えておられる方はこれらも意識しておきたいところ。 また特にイベントがない時間であっても円軸やドル軸の動きが明確に出ている場合は、イベント時よりも取引難易度が低く、危険度もそれほど高くない傾向にありますので、今朝のように円軸の動きが明確な時に少量かつ値幅も欲張らず取引するのもありかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【先週末の結果】 ・ダウ平均 44342.19(-142.30 -0.32%) ・日経平均(CFD)39705.00(-114 -0.29%) ・金・ゴールド 3349.26(+10.68 +0.31%) ・原油・WTI 66.03(-0.20 -0.30%) 【先週末発表の経済指標】 ★★★★ 23:00(米)7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 前回:60.7 予想:61.5 結果:61.8 【本日の戦略】 <ドル円は148円台後半へ上昇> 先週末のドル円は下がったところで買い支えが入り、148円台後半へ上昇して週末を迎えました。日経平均株価が一時4万円の大台を回復したことや、米7月ミシガン大学消費者態度指数が、結果61.8と予想61.5を上回ったことも後押しとなっています。 米10年債利回りは4.420%台へ低下していますが、今月の米利下げ期待が後退していることから、底堅い推移が続くと予想します。 なお、本日の東京市場は海の日で休場、為替は通常通りです。 <参議院選挙の結果、序盤は円高に> 注目の集まっていた昨日実施の参議院選挙ですが、与党自民が歴史的大敗という結果になりました。石破総理の掲げた目標50議席を下回る結果で、参議院全体の過半数も割りこんでいます。 これを受け、為替は円安で始まるかと思われましたが、現在の朝7時時点でのドル円は50銭ほど下落してスタート。クロス円も連れ安で全体的に売られており、円高となっています。参議院選挙後に石破首相が続投の意向を表明したことで、政権が不安定化することが売り材料となっているのかもしれません。 いずれにせよ、ボラティリティが高くなっているため、方向感がはっきりするまでは様子見が無難そうです。 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 147.00〜149.00 ↓ ・ユーロ円 171.50〜173.00 ↓ ・ポンド円 198.00〜199.50 ↓ ・豪ドル円 95.80〜97.00 ↓ ・ユーロドル 1.1560〜1.1700 ↑ ・ポンドドル 1.3360〜1.3500 ↑ ・ドルスイス 0.7930〜0.8050 ↓ 【通貨の強さ】 ユーロ>ポンド>ドル>豪ドル【注目通貨】 ・日本円(参議院選挙の影響を見極めたい)
先週から今週にかけてはとにかく円安トレンドが続いており、今週も147円くらいでスタートしたのが、一時は149円を付け、今も148.5円くらいの位置にあります。この背景には、これまでのドル売りが巻き戻されて若干ドル高になっているというのもありますが(ドルは対ユーロ・対スイスフランでも先週・今週と若干上昇している)、それ以上に円安要因が大きく、円はなんならトルコリラよりも弱く、トルコリラ円すら最近は上昇基調にあるくらいです。 この背景は、週間記事でも書いたように「日本の参院選で減税勢力が強く、自民党がかなり負けそう」「しかしその一方で「ここが勝つ」というのも特になく、ただ単に政局が混乱しそう」「トランプ関税の交渉材料も対米貿易黒字の削減が根本にあり、また日本の経済事態にも当然悪影響となり、円安要因」など、つまりは「日本売り」が進んでいることがあり、これはかなり昔から心配しながら、2022年くらいからより現実的になってきたシナリオで、その流れがまた再燃してきたなと思いながら見ています。 IMMポジションで見ても、円の買い越し超過は5月から徐々に下がってきているものの、まだかなりの買い越し超過状態が続いており、2024年までは売り越し超過の方がむしろ多かったことも考えると、この辺りのポジションの逆流があれば、150円どころか、また160円という可能性もありえそうです。 ただし前回160円を目指した(というか超えた)時との違いとして、トランプ大統領はどちらかといえば「円高ドル安」を望んでいるため円高方向での為替介入についての了解は比較的取りやすそうな点があり、150円はターゲットとしつつ、それ以上先はどこまで行けるのかは、今後の日銀や財務省関係者の発言を見ていく必要がありそうです。 為替については、他で注目しているのはスイスフランで、スイスフランインデックス(主要通貨に対するスイスフランの強さの指標、ドルインデックスのスイスフラン版)を見ても今は124と、2011年に無制限スイスフラン売り介入を始めた時期の水準に近づいており、またスイスが一番気にしている対ユーロでのユーロ/スイスフランも0.93と最安値圏(スイスフラン高)に来ていることから、これ以上のスイスフラン高が進めば介入もそろそろ本当に来そうで、個人的にはユーロ/スイスフランの買いポジションを持ったりもしました。
今週も、先行き不透明な政治的な相場が継続しています。 市場から注目されていたアメリカの消費者物価指数(CPI)は、前年比2.7%上昇に加速し、トランプ関税の影響なのか、予想を超える物価の上昇を示しました。これを受けて、FRBは少なくとも9月までは様子見となるとみられ、目先での利下げの可能性が一段と低下した形です。7月利下げ説は、ほぼ消滅した形となり、金利の先安観が弱まるとともに、ドル買いの材料になっています。 こうしたなか、ドル円は徐々にドル高方向へのシフトが継続しています。148円台と、まだ150円レベルへの挑戦からは、やや距離があるものの、ジワジワと円安が進んでいる感があります。他方で、ドルの戻しの中で、少し前まで極端なユーロ高が続いていたユーロドルは、上げ足が沈静化してきた感があります。実際、今週は一時1.15台まで落ちる場面もありました。少し前には、1.20到達が意識されていたことを思えば、すっかり落ち着いた水準に着地しているといえそうです。 もっとも、FRBのパウエル議長を解任するのではないかとの観測が市場に流れた後は、ドルの動きが弱まり、1.17台に上昇する場面もあるなど、依然として不安定です。トランプ大統領がパウエル議長を解任するのではないかとの観測は前々から燻っていたところ、大統領が解任に関して共和党議員に賛否を確認したなどという報道があって、ドル安の材料になりました。 これを受けてドル円も、一時的な急落をする場面も見せています。これが、どこまで実態のある話なのか、ただの揺さぶりに過ぎないのかわからない面がありますが、いずれにせよ、任期切れ以降の人事も含むFRBの人事問題は、現在のドルストレートの大きなテーマの一つとなっています。今の極めて政治的な市場環境では、先行きをトレンドで読むのが難しいです。レバレッジを抑えつつ、様子見しながらのエントリーにならざるを得ないように思えます。 10:30 豪6月雇用統計 18:00 ユーロ圏6月消費者物価指数 21:30 米6月小売売上高 21:30 米週次分新規失業保険申請件数 21:30 米週次失業保険継続受給者数 21:30 米6月輸入物価指数 21:30 5月対カナダ証券投資額 23:00 米7月NAHB住宅市場指数 23:00 米5月企業在庫 29:00米5月対米証券投資
今週のドル円は月曜日から円安傾向となっており、昨日は149円付近まで上昇しました。トランプ大統領がロシアに対して停戦を要求し、合意しない場合は2次関税を導入するとのコメントを発表しています。ウクライナに対して兵器を供給するとともに、ロシアに対して制裁も排除しない姿勢を示しており、この件を受けて米株は上昇。ドル円やクロス円は全面的に上昇しており、総じてリスク選好の形となっています。中でもスイスフラン円は史上最高値を更新し続けており、一時186円付近に到達しました。ここ2ヶ月間はほぼ右肩上がりに上昇しており、勢いが止まらない状況となっています。 昨夜は米CPIの発表がありました。前年比の結果は予想値より0.1ポイント強い+2.7%、前月比は+0.3%と物価高が進行している結果となりました。発表直後のドル円は下落の反応となりましたが、その後は買い優勢となって149円付近まで上昇しました。CPIの結果を受けて7月のFOMCでは金利据え置きがさらに確実となり、9月の利下げ確率もやや低下しています。利下げ観測が後退したことによってドル買いとなり、この勢いのまま上昇して150円を目指すのか、今後の展開も熱そうです。 今週末は参院選がありますが、波乱があるかも知れないということで円安傾向が続いています。言い換えれば、波乱がなければ来週は円高に戻るかも知れないということで、今週末の選挙を控えて週をまたぐポジションはリスクが高くなるかも知れません。クロス円は大きな押し目がほとんどなく上昇し続けており、そろそろ加熱しすぎではという感覚も湧いてきます。高値掴みをした途端に反落するという悪夢のような展開は、これまで多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。ここからは買いエントリーするとしても少額に留めておき、ストップロスは近めに設定して大きな損失を避けるトレードをしていきたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 147.00〜149.00】 14日の米国株は上昇。S&P500種8ポイント高(+0.14%)、ナスダック総合54ポイント高(+0.27%)でした。為替市場はドル高。 円は参議院選挙を前に与党敗北=財政悪化懸念との見方から売られています。長期債も売られ、10年債利回りは1.575%、30年債利回りは3.150%まで上昇しました。 ドルはトランプ関税によるインフレ再燃懸念が根強く、買われています。ドル円は147円後半へ上昇して高値引け。ドルインデックスは98.10へ上昇。 本日は米6月CPIが発表される予定です。結果が予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りで素直に反応しそうです。 投資戦略はドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
またしても海外に出てきています。ここ最近は南半球にある国に入り浸りなのですが、英語圏ではないのでコミニケーションは苦労する次第です。円安はかつてより落ち着いてきたのでまだ我慢できるとして、何を食べるにしても日本より高い物価に難儀する日々です。 【本日の指標】 本日の指標は小粒。指標によって動かされる相場とはならない見込みです。 【本日の戦略】 ドル円は147円を突破した先週の終値。レンジ相場の到来をこの2、3週間期待しておりますが、まずはレンジ上限に達したと読み取りたいと思います。ここ最近の相場を動かす要因は米国による新たな関税政策。つい先日米国と日本の交渉の遅れと、日本側に不利になるような通告が発信されたばかりですが、新たに設定された関税の発効日が来月1日からとなり、いったん小休止といったところで株式相場には好印象を持って捉えられた模様。もっと高い関税が課されるものとして覚悟していた相場参加者にとっては、以前に発表された24%からほぼほぼ変わらない25%という数値に安心感が加わったようです。 また、日本側は今週末に参議院選挙が行われる予定で、米国側への大幅な譲歩は難しいとされている中での発表でした。振り出しに戻るまではいかないまでも、延長戦が認められたこの状況。交渉の行く末を見守るのみです。米国は日本以外の国においても交渉難航が続いている模様。特に欧州側との交渉は、困難を極めているようで、米国離れを生む要因とされています。関税を巡る混乱はまだまだ続きそうな展開。それらはチキンレースの様相を示しており、先行して合意することが他の国の状況も踏まえると自国に有利にはならないことと理解されつつあり、狼少年状態にあることは間違いなさそうです。
昨日は米新規失業保険申請件数の予想より強い結果を受けドル買いの流れとなりドル円は146.79円まで上昇も、NY午後はウォラーFRB理事が7月利下げは検討可能だとの見解を再度示したこと等からドルは上値重く推移しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 15:00:英・5月GDP 15:00:英・5月鉱工業生産 15:00:英・5月製造業生産指数 21:30:加・6月新規雇用者数/6月失業率 昨日のドル円は東京午前に145円台後半まで下落も東京午後から欧州時間は146円〜146.40円台で推移、NY時間は146.79円まで上昇も午後は上値重く146円台前半まで反落しました。今日堅調な動きとなると146円台後半〜147円付近まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると145円台後半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間1.1730ドル〜1.1750ドルで推移も欧州時間は1.17ドル台前半へ下落、NY時間は1.1660ドル台まで下落も午後は1.17ドル付近まで緩やかに反発しました。今日堅調な動きとなると 1.17ドル台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると1.16ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、朝から円が力関係上弱い位置で推移して円売り傾向にありましたが、午後に入ると強い位置に変化して円買い傾向が強まるなど円軸の力関係変化が明確でしたね。 ドル軸の動きはやや神経質かなというところで明確な方向感が出ていないので、今日の相場でもまずは円軸の力関係変化を見ていくと良さそうです。 今日のイベントとしては日銀支店長会議・地域経済報告、独消費者物価指数改定値、米新規失業保険申請件数、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁講演などが予定されていますが、前述のように円軸の動きがわかりやすいので、あまりイベントは気にせず円と他の通貨との差が広がっていくかに注目すると良いでしょう。 続いて火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はCHFが0.24%、AUDが-0.05%、NZDが-0.12%、EURが-0.13%、USDが-0.14%、GBPが-0.15%、CADが-0.33%となっていて、 力関係は【CHF>JPY>AUD>NZD>EUR>USD>GBP>CAD】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【AUD>CHF>EUR>CAD>NZD>USD>GBP>JPY】でしたから、円が弱い位置から強い位置に変化したこと、スイスフランや豪ドルが強い位置を維持していること、ドルやポンドが弱い位置を維持していることなどが見てとれます。 続いて今朝7時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けてスイス円のみ上向きでその他は下向きとなっていて、通貨ペアによってリスクが低い方向が違います。 そのため今後は円を軸とした動きを見ておくと取引機会をみつけやすく、ここから円買いの動きが加速すればショートのチャンスになる通貨ペアが増えます。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円が売られる動きになれば短期トレンドが上向きのものが増えてロングのチャンスとなり、この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、円軸の力関係変化を見ておき円が強ければその時点で最も弱い通貨、円が弱ければその時点で最も弱い通貨の組み合わせがリスクが抑えられてリターンが望めますので、基本はそういう考え方で見ていくと良いでしょう。 また普段取引している通貨ペアが決まっている方はその通貨ペアのみ取引対象としても良いかとは思いますが、その際にも力関係を見て差があまりない通貨の組み合わせであれば様子見するなどの判断もできますので、しっかり力関係変化を見てリスクが低そうな場面で行動できるようにシミュレーションしておきたいところです。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 44240.76(-165.60 -0.37%) ・日経平均(CFD)39965.00(+276 +0.70%) ・金・ゴールド 3312.40(-30.40 -0.91%) ・原油・WTI 68.37(+0.44 +0.65%) 【前日発表の経済指標】 ★★★★★ 13:30(豪)豪準備銀行(中央銀行)政策金利発表 前回:3.85% 予想:3.60% 結果:3.85% 【本日の戦略】 <ドル円は再度147円を試すと予想> 昨日はドル高の地合いが続き、ドル円は146円台後半へ上昇しました。7月に入ってから高値を更新しており、一時147円手前まで上値を伸ばしています。特に、今週は米経済指標発表が少なく、余計な影響がない分素直に買われやすいという理由もあるのかもしれません。 米10年債利回りは4.4%台へ上昇していることから、本日もドルへの買いが続くと予想します。 <政策金利据え置きの豪ドルに注目> 一方、クロス円も連れ高となって全体的に上昇しました。通貨別には豪ドルが強く、豪ドル円は95円台後半、豪ドルドルも0.65台へ乗せています。 他クロス円と比べても豪ドル円は強く、昨日発表された豪政策金利が3.85%と予想外の据え置きとなったことが買い材料に。市場では利下げがほぼ確実視されていたため、ポジティブサプライズとなりました。 声明では、「理事会はインフレ率が持続可能なベースで2.5%に達する軌道にあることを確認するため、もう少し情報を待つことができると判断した」と説明、時間的な余裕も感じられることからしばらくは豪ドルに買いの入りやすい流れが続くと予想します。 【経済指標】 ★★★★★ 27:00(米)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 146.00〜147.50 ↑ ・ユーロ円 171.30〜172.80 ↑ ・ポンド円 198.70〜200.00 ↑ ・豪ドル円 95.00〜96.50 ↑ ・ユーロドル 1.1600〜1.1800 → ・ポンドドル 1.3500〜1.3700 → ・ドルスイス 0.7900〜0.8050 ↑ 【通貨の強さ】 豪ドル>ドル>ユーロ>ポンド 【注目通貨】 ・豪ドル(政策金利が予想外の据え置き)
週間見通し記事で今週の相場全体で一番重要なものだとやはり関税回りだと書いていましたが、それについて、まず第一弾の「貿易相手国に関税率のレター送付」の結果が出ており、日本は4月に発表された24から1ポイントとは言え増加方向の25となりました。 これについては、日本の交渉はそもそもかなり難航していそうだったことや、8/1の発動までの間の交渉で増加も減少もどちらの余地もあるということから、市場はほとんど反応せず、日経平均も「通常運行」という感じですが、週間見通し記事でも書いたように、トランプ大統領が暴れる時の前提である「株価が高い」「金利が安定している」という状態に今はなっていることも考えると、そんなに油断していいのかなあとは個人的には思っています。 また今週の注目通貨、豪ドル/NZドルについては、本日RBA政策金利・声明・ブロック総裁会見の日となっており、今回は0.25の利下げで政策金利は3.6となることが予想されています。 NZの方は今は3.25で、今回(明日)は据え置きが予想されているので、政策金利は0.35差まで縮小することになりますが、2年債利回りについては既に豪とNZは逆転し、わずかながらNZの方が高い状態となっております。 豪ドル/NZドルの自動売買だと、1.0-1.15をある程度広めのレンジ、1.05-1.1くらいを狭めのレンジとして認識し、トレードすることが多いのですが、「NZの方が若干2年債利回りが高く、政策金利にほぼ差がない」という状態の時がまさにこの1.05-1.1をメインとしたレンジを描く時期で、その状態に今はどんどん近づいていることから、豪ドル/NZドルの自動売買でのおすすめ度は、また上がってくるのではないかと思っています。 この通貨ペアのおすすめ度についていうと、2022年はNZの方が金利が圧倒的に高いにも関わらず原油価格高騰による資源国通貨買いの流れであわや1.15超えかという割と異常事態が起こったり、また昨年後半から今年の3月くらいまでは「豪の方が政策金利も2年債利回りも高く、1.1をずっと超えている」という状態で、いつ1.15を超えてもおかしくない状態だったので、2022年や2024年後半から2025年前半にはおすすめ度を下げていたのですが、これからはまたおすすめ度も上がってくるかなと個人的には思っています。
先週金曜のニューヨーク市場は、独立記念日で休場でした。 アメリカでは、減税法案が成立し、また、各国に対して一方的に関税率を記した書簡を送付する準備がはじまるなど、週末を境に、世の中が一区切りついた感じもあります。 イラン・イスラエル停戦は維持されており、地政学リスクは、市場の話題には上らなくなってきました。先週の市場の流れは、雇用指標と貿易協議主導、とりわけ雇用統計主導の流れだった感があります。 そうした中での先週の金曜の海外市場は、方向感の明瞭ではない展開でした。ドル円は144円台前半で売られる場面もあったものの、144円台半ばまで値動きを切り上げて取引を終えています。 また、ユーロ円はジワジワとユーロ高が進んでおり、先週は、一時170円台に到達しています。 このユーロ高は、ドルの政策の先行き不透明を原因とするドル離れ、つまりグローバルな資産ポートフォリオの見直しの観点から買われている面があります。 さらに、欧州圏の防衛支出拡大を見越して高金利の定着可能性を指摘する声もあり、今回のユーロ高局面は非常に根強いです。実際、長期金利も、高止まり傾向になっています。 ただし、例えば、フランスの税優遇型貯蓄口座Livret Aは、2月1日以前は3%だった金利が、8月1日からは半分近い1.7%まで低下するのではないかと報じられており、一部の市中金利は既に欧州圏でも目に見えて低下しています。 日本はコロナ後に不動産価格が高騰していますが、今のユーロ圏では、高金利の影響で不動産価格の下落が続くなど、高金利は成長の足かせとなっており、市民レベルでも概ね「脱するべき」一時的なものと理解されているように思えます。 その中での今のユーロ高がどこまで持続性があるのか、注目に値します。 他方、ユーロドルは1.17台後半での推移になっています。先週当初は、1.20をターゲットとしてまだユーロ高が進んでいくのではないかという雰囲気がありましたが、実際には小休止になった格好です。 冒頭に書きましたが、トランプ米大統領の書簡を送付など、今週はまさにこれから、貿易協議の紆余曲折が予想されます。今日段階では、先行きを予想することは難しく、方向感のない手控え相場にならざるを得ないでしょう。 08:30 5月毎月勤労統計調査-現金給与総額 08:50 日本6月外貨準備高 14:00 日本5月景気先行指数 15:00 ドイツ5月鉱工業生産 18:00 ユーロ5月小売売上高
参議院選挙が公示され、駅前などでの街頭演説がにぎやかになり始めました。今回の選挙は政権選択選挙とも言われており、今後の日本の行く末を左右するかも知れない重要な選挙となりそうです。米国では減税法案が51対50の僅差で上院を通過し、下院での採決に進んでいます。日米どちらも、政治が経済に大きな影響を与える状況となっており、少なくとも日本の政治に対して1票の権利を持っている身としては、日本のための政治を期待できる候補者に投票したいと思います。 昨日はいつもより一日早い米雇用統計の発表がありました。雇用者数や失業率が予想以上に強い結果となったことでドル円は1円以上上昇して145円近辺に到達。利下げ見通しの後退により、ドルが買われたものと思われます。その後23時のISM非製造業指数の結果に対しては顕著な反応はありませんでしたが、一旦ドル円ショートの巻き戻しが優勢となるかもといったところでしょうか。日銀の利上げは年内はないかも知れないという話もでてきており、ドル円が下落する要因が薄れつつあるように感じます。 本日は米国が独立記念日で休場となるため、終始落ち着いた相場になると思われます。今週のドル円は一時142円台まで下落していましたが、昨夜の急上昇はあったものの総じてレンジ内の値動きに留まっています。イベントのない本日に大きな値動きは期待しにくいため、今日は無理せず様子見に徹し、来週以降の値動きに期待したいと思います。
HOT CURRENCYドル円142.00-145.00 2日の米国株はまちまち。NYダウは10ドル安(-0.02%)、S&P500種29ポイント高(+0.47%)、ナスダック総合190ポイント高(+0.94%)でした。為替市場はポンド安。 英スターマー政権の財政拡張方針、米トランプ政権の減税・歳出法案が財政悪化懸念につながっています。昨日はリーブス財務相の辞任観測で英国売りが起き、為替市場ではポンドが急落しました。 米6月ADP雇用統計は-3.3万人(予想9.5万人)と、予想を大きく下回りました。 日本も7/20参議院選挙では与党惨敗の可能性が高く、徐々に財政拡張ムードが広がりそうです。 本日は米6月雇用統計、米新規失業保険申請件数、米6月ISM非製造業景況指数が発表される予定です。4日(金)はNY市場が休場となります。 投資戦略は、米6月雇用統計の結果に短期売買で順張りするしかなさそうです。雇用統計の後に大きく動いた後は、米連休へ向けたポジション調整が中心になりそうです。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
早いもので7月を迎えました。2025年の後半戦がスタートしています。今年は梅雨が短かったようで、既に夏が始まってしまった模様。毎日非常に暑い日が到来し、通勤電車が非常にツライ日々。リモートも出来るのですが、昭和なコミニケーションを得意とする私にとっては出社メインなのでひたすら耐える日々です。 【本日の指標】 今週末は雇用統計ということで、その前哨戦であるADP雇用統計の発表が予定されている程度。その他は特段注意すべき指標はありません。 【本日の戦略】 イスラエルによるイランへの攻撃。その後の二国間での遠距離攻撃の応酬。そして米国による攻撃の3段階で幕を閉じた形となった中東の緊張ですが、停戦から一週間経過も、現時点では当該国による緊張は徐々に緩和しつつあり、相場も次なる話題を探しに行っているように見受けられます。開戦後に円安トレンドから大きく円高トレンドに傾いたドル円ですが、昨日は長い下ヒゲを出す形で142円半ばまで下落を見せました。142円台というのは4月以来サポートされてきたラインであり、ここ3ヶ月続けてきたレンジ相場の下限を迎えており、特段ニュースがなければレンジ内に戻るというのが流れなのかなと思います。 ドル円は売り戦略を今週から掲げておりますが、戦略の転換はどこかで考えたいと思っています。ドル円に動きを与える可能性があるものとして、日米間の関税交渉ですが、各種報道では日本側の譲歩が無いとしてアメリカ側が交渉打ち切り、関税引き上げを示唆するなど、厳しい状況にある模様。事実はわかりませんが、関税の価格転嫁による物価上昇というストーリーも考えられ、それらが両国間の金融政策に影響を与えることが考えられます。既に株式相場は大きな影響が出ているようで、今後は為替相場側への影響か。これらは直接的というよりは間接的な影響であると思われますが、直近の相場の行方が今の相場の上下動に影響を与えることは念のため注意が必要があると考えています。
昨日は、米6月シカゴ購買部協会景気指数の予想より弱い結果や米長期金利の低下等を受けドルは軟調に推移しました。 ドル円は143円台後半〜144円台中盤で上値の重い動き、ユーロドルは堅調な流れが継続し1.1788ドルまで上昇し年初来高値を更新しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 07:45:NZ・5月住宅建設許可件数 08:50:日・第2四半期日銀短観 16:55:独・6月失業率 18:00:欧州・6月消費者物価指数 22:45:米・6月製造業購買担当者景気指数 23:00:米・6月ISM製造業景況指数 23:00:米・5月JOLTS求人件数 昨日のドル円は東京時間は上値重く午後には144円を割り込む動きも欧州時間は143円台後半から144円台前半まで小幅反発、NY時間は144.50円付近まで上昇も午後は上値重い動きで終盤144円を割り込む動きとなりました。今日軟調な動きとなると143円台中盤〜前半への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると144円台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。 昨日のユーロドルは東京・欧州時間は1.17ドル台前半〜中盤で推移、NY時間は堅調な動きで1.1780ドル台まで上昇しました。今日堅調な動きとなると1.18ドル台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると1.17ドル台中盤〜前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。