テレビや新聞の見出しで、『円急伸、一時○○円台に』という表現が出る場合があります。FXや外貨預金をしたことがなくても、一度は「円高」「円安」という言葉を耳にしたことがあると思います。 FX取引を行う上での第一歩として、まずはこの「円高」「円安」という言葉の意味に慣れることが大切です。
では、そもそも「円高」「円安」とはどのようなことをいうのでしょう?
円高・円安とは?
為替相場で「1ドル=100円」と表示されている時、1ドルと100円が同じ価値であることを示しています。この状態から「1ドル=120円」となった場合、1ドルと120円の価値が同じであることを示しており、1ドルを購入するのに必要な円が多くなった、つまり、円の価値が低くなったことになります。これが円安です。 反対に、為替相場で「1ドル=100円」と表示されている状態から「1ドル=80円」となった場合、1ドルと80円の価値が同じであることを示しており、1ドルを購入するのに必要な円が少なくなった、つまり、円の価値が高くなったことになります。これが円高です。
影響範囲 | 円高 | 円安 |
---|---|---|
輸出 | 【円高】海外への販売価格が高くなり国内の製品は海外で売りづらくなる。 | 【円安】海外への販売価格が安くなり国内の製品は海外で売り易くなる。 |
輸入 | 【円高】海外製品を安く買うことができる。 | 【円安】海外製品を仕入れる際のコストが増える。 |
株価 | 【円高】輸出企業にとっては価格競争で不利となり、海外での売上高に悪影響を及ぼすため、景気の悪化を懸念して下落傾向となる。 | 【円安】輸出企業にとっては海外での景気の改善が期待され、価格競争で有利となるため、上昇傾向となる。 |
旅行 | 【円高】より多くの外貨を買うことができるので、海外旅行時には有利。 | 【円安】外貨を買う時のコストが増えるので、海外旅行時には不利。 |
為替レートの見方
「東京外国為替市場では、1ドル100円15銭から100円18銭で取引されています」といったアナウンスをテレビのニュースなどでよく耳にしますが、これはどういう意味なのでしょうか?
為替レートとは
為替レートとは、2カ国間の通貨の交換比率のことをいいます。
「1ドル100円15銭から100円18銭で取引されています」といった場合は以下の意味になります。
- 1ドルを買う場合は100円18銭
- 1ドルを売る場合は100円15銭
この買う場合の為替レートと、売る場合の為替レートの差をスプレッドといいます。
売りと買いのレートに常に差があることから、スプレッドは「取引する上で注意が必要」です。
FX(店頭外国為替証拠金取引)に関するリスク及び手数料等について(LS口座専用)
外国為替証拠金取引は、元本および利益が保証された金融商品ではありません。相場の価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となるため、証拠金の額を上回る損失が発生するおそれがあります。
取引手数料は、原則無料です。但し、iサイクル2取引は1万通貨単位(南アフリカランド/円は10万通貨単位)あたり片道200円(税込)を徴収いたします。
取引レートには通貨毎に売付価格と買付価格に差額(スプレッド)があります。
個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより決定され、お取引額の4%・10%・20%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
法人のお客様の場合は、当社が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額以上の委託証拠金が必要となります。為替リスク想定比率とは金融商品取引業に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。
当社は法令上要求される区分管理方法の信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限日に時間差があること等から、いかなる状況でも必ずお客様からお預りした証拠金が全額返還されることを保証するものではありません。お取引に際しては、契約締結前交付書面等をよくお読みになり、お取引の仕組みやリスク等を十分ご理解の上、お客様ご自身の判断と責任においてお取引いただきますようお願いいたします。