外為オンラインFX LS  追加証拠金と強制決済

損失の拡大を防ぐ目的で、「ロスカット」のルールが設けられていることを解説いたしましたが、もうひとつ、ロスカットとは別に「強制決済」のルールがあります。

強制決済とは?

個人のFX取引の場合、法令上、レバレッジが25倍を超える取引を継続することを制限されています。 そのため、レバレッジが25倍を超える取引となった場合はレバレッジが25倍以下となるように追加で証拠金を入金するか、ポジションの一部または全部を決済して追加証拠金を解消させる必要があります。

追加証拠金が解消されない場合、強制決済が行われます。

追加証拠金の発生と強制決済

追加証拠金が発生し、次の取引終了時刻25分前までに追加証拠金が解消されない場合、強制決済が行われます。

ではまず、どうなると追加証拠金が発生するかについて簡単にご説明します。

追加証拠金は、ニューヨーククローズ時点で、「有効証拠金」が「必要証拠金」の数値を下回った場合に発生します。

必要証拠金とは、保有しているポジションを維持するために必要な証拠金の額(追加証拠金を判定する際の基準値)です。必要証拠金は、1日1回午前 7:00(米国サマータイムの適用期間中は午前 6:00)毎に、以下の計算式により、通貨ペア別の必要証拠金を算定いたします。

  • 必要証拠金の計算式(1万通貨=1枚あたり): 全取引コース共通
  • ■ ドル/円・クロス円の通貨ペアの場合: 判定レート×1万通貨×4%
  • ■ ドル/円・クロス円以外の通貨ペアの場合: 第1通貨/円の判定レート×1万通貨×4%
  • 南アフリカランド/円は1枚あたり10万通貨単位

次に、追加証拠金が発生し、強制決済が行われる具体的な例を紹介します。

1米ドル100円の時に50,000円を入金し、米ドル/円の買いポジションを1枚(10,000通貨)、レバレッジ 25コースで建てた場合

  • 新規取引時点の有効証拠金: 50,000円
  • 必要証拠金の判定レート(翌営業日の7時時点のレート): 98.500円

ニューヨーククローズ時点の米ドル円の判定レートが98.500円であるため、必要証拠金は98.500円×1万通貨×4%=39,400円となります。

新規取引時点からみると100円から98.500円に下落しているため、(100円−98.500円)×10,000通貨=15,000円の含み損が出ている状態となり、有効証拠金は50,000円−15,000円=35,000円となります。

これにより、39,400円−35,000円=4,400円の追加証拠金が発生します。

追加証拠金が発生した場合、追加で証拠金を入金するか、ポジションの一部または全部を決済して追加証拠金を解消させる必要があります。また、追加証拠金が解消されない場合、強制決済が行われます。

追加証拠金と強制決済についての詳細はこちら

FX(店頭外国為替証拠金取引)に関するリスク及び手数料等について(LS口座専用)

外国為替証拠金取引は、元本および利益が保証された金融商品ではありません。相場の価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となるため、証拠金の額を上回る損失が発生するおそれがあります。

取引手数料は、原則無料です。但し、iサイクル2取引は1万通貨単位(南アフリカランド/円は10万通貨単位)あたり片道200円(税込)を徴収いたします。

取引レートには通貨毎に売付価格と買付価格に差額(スプレッド)があります。

個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより決定され、お取引額の4%・10%・20%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。

法人のお客様の場合は、当社が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額以上の委託証拠金が必要となります。為替リスク想定比率とは金融商品取引業に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

当社は法令上要求される区分管理方法の信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限日に時間差があること等から、いかなる状況でも必ずお客様からお預りした証拠金が全額返還されることを保証するものではありません。お取引に際しては、契約締結前交付書面等をよくお読みになり、お取引の仕組みやリスク等を十分ご理解の上、お客様ご自身の判断と責任においてお取引いただきますようお願いいたします。

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